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Channel: 「ちまちま」のゲーム日記。
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レトロゲーマーへの道~X1Cカセットデッキ修理-その3

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カセットデッキ問題、実はかなり危うい状態です。
1ファイル1ロードで済むゲームは良いですが、
複雑なカセット制御をするソフトで斜めロード戦法をいつまでも使う訳にも行かず
そろそろカセットデッキの修理に取り掛かろうと思います。

〇把握している現状
・カセットテープのロード中に、テープを巻き込む事がある。
・新品のカセットテープは巻き込まない。(10分と60分で確認済み)
・古いテープは ” 主に先頭部分のみ ” 高確率で巻き込もうとする。
・必ず上側が折れる、または上側に押されて巻き込む。
・カセットテープ(カセットデッキの蓋)を若干持ち上げるとホボ巻き込まない。

これらから、さらに原因を特定する為に色々実験してみたいと思います。



●カセットデッキの歪の検証

普通はカセットデッキなんてバラさないので、この様な心配はいりませんが
X1Cの場合、”カセット収納オープン機構” と ”ロード部分のデッキ機構” が分かれている為
カセットとデッキ部分のズレが生じたりする可能性はないでしょうか?
「初代X1(マニアタイプ)やCZ-8RL1が後方からバラさないとダメなのは、そんな事にならない様にするため?」
とか勝手に考えていました。昔の人の作り込みはバカに出来ませんから。(手間なりの理由があったりするものです。)

それとも、ただ単に古いテープが均等に巻き取られない為に起こる現象?
新品のテープでは問題ないのに、古いテープだと真っ直ぐ巻き取らない可能性?

逆の発想で、古いテープは悪く治せないなら、デッキの位置をテープに寄せてみればどうでしょう?
古いテープだとテープの上側(蓋側)が折れる現象なら
デッキ部分が上がっていて、テープを正常な位置に(下にあるテープを上に)巻き取ろうとする為に上に流れてしまうのか、
もしくはカバーを少し上げると巻き込まない事から、カバー部分が下がってしまっている可能性は無いでしょうか?

本来の位置 □-□   _
上が折れてしまう位置 □ □
(-_がテープ位置、□がヘッドやローラー位置)
 
(折れたり巻き込むと、こうなります)

もちろん、巻き取りの軸ブレやピンチローラー等の可能性も十分あります。

カセットデッキ位置の歪が問題だと仮定するなら、
臨時解決策として、デッキの位置を無理やり調整してみてはどうだろうか?
新品のテープは普通に走行するのに、古いテープだけ上端が折れると言う事は、
ワカメテープだけ斜め上に流れてしまうと言う事。
つまり、斜め上に流れない様に、最初から少しだけテープを斜め上に傾ければ良い。
実際にはテープヘッドから見て右肩上がりになるように蓋に物を挟む事で、
ズレを修正していたのが「斜めロード戦法」で、実績があります。
この「斜めロード戦法」以来、自分の場合はリードエラーになる事はあっても
ワカメテープがチリチリ鳴りながら折れて行く現象は無くなりました。
コレを蓋に物を挟む方法では無く、デッキと蓋の傾斜を調整して普通に使える様にならないでしょうか?

何度もテープデッキをバラしている過程で、デッキ自体が傾いている可能性も否定出来ないので
テープデッキの微妙な位置を調整して直らないかなぁっと妄想中。

○実際にテープデッキを調整してみる
まずは、テープデッキ自体を斜めに傾けて、不要なワカメテープを回してみます。
         /□
極端に書くと、□/
こうすればテープが斜め上に走るので、「斜めロード戦法」と同じ状態にならないだろうか?
結果、全く効果なし!
よく見てみるとカセットテープの土台が付いていて、これ以上カセットテープが下がる事がありません。
つまり、カセットデッキをいくら傾けても同じだけカセットテープも傾くため、意味が無かったと言う...
本来はこの位置で正常に読めなければならない訳です。なのでデッキの傾きは単なる妄想。

(左右の巻き取り部分と赤丸の土台でカセットの高さが固定されています)



●テープを巻き込む状態を実際に見てみる

色々な可能性を考えてみるものの、確実な原因が分かりません。
今回はバラした状態でワカメ10分テープを使って色々実験して実際に巻き込む瞬間を見てみる事にしました。
取りあえずピンチローラーとキャプスタンは再清掃して、テープを入れて重りを乗せて回してみる。
カセットテープは最近の新品ですが、巻き込んでワカメになったテープです。

毎回ではありませんがピンチローラーからテープが上にズレるんですよね。これを滑りと言うのでしょうか?
蓋に物を挟み込む「斜めロード戦法」ではズレないので、同じ状態にしてみようと
現状のX1Cのカバーを開けた状態で、少しだけカセットを持ち上げた状態なら何度回しても巻き込みません。

では、なぜカセットテープを持ち上げると滑らないのか?

あちこち調べてみて、どうも気になったのがピンチローラーのゴムローラー部分が若干上下にガタがあるのと
ピンチローラーの稼働軸(押さえる時に支点となる軸)にも若干のガタがある点。
もともと遊びの様なものがあるのかもしれませんが、
試しにピンチローラー本体を下から上に押し上げた状態、つまりピンチローラーがグラ付いたと仮定して
回してみると、テープが上にズレてしまいました。

どうやらピンチローラー装置全体のガタが原因な気がします。
そして、次にピンチローラー装置を軽く押さえながら回してみると
ワカメバリバリのテープすら、綺麗に巻き取って行くではあ~りませんか!!

(動作の妨げにならない程度に棒で軽く押さえると巻き込まない)

と言う訳で、ピンチローラー装置の上にスポンジを貼ってみた。
本体カバーを取り付けると、自然とピンチローラー機構が押さえられる計算。

当然稼働部なので、将来的にヘタる可能性が高いので暫定修理と言う事になりますが。
満を持して回してみる....が、ダメだorz
ピンチローラー装置のガタが問題なのは間違いない。もうこうなったらヤケだ。
再びカバーを開けて修正。

スポンジ2段重ねでどうだ!!

「ひゃはぁ~!!ワカメテープも静かに巻き取った上に、ちゃんとロードも出来てるぜぃ!!」

と、とりあえずこれ以上触って悪化させるのは勘弁なので、今回の修理はこの辺で止めておこう。
だがしかし、数回テストしているうちに同じ症状に。カバーを開けてみると...
 
 (ビフォー)   (アフター)
開けてみると2段重ねのスポンジが倒れていました。
もう、ここで間違いないだろうと無理やり修理を試みます。


青矢印に若干ガタがある気がしたので、赤丸の所を加締めてガタを無くします。
ちょっとピンチローラーが重くなった気がしないでもありませんが、暫くはこれで様子見する事にしました。


●まとめ

今の所、問題なく読み取ってくれていますが、正規の修理(ピンチローラー機構の交換)では無く
ガタを治す為に少し手を加えただけなので、まだ安心は出来ません。
様子を見つつ、他に手が無いか考えるしかない訳で....

物理的な装置は故障も多いですが、結構適当でも動いたりするのが素人的にはうれしいですね。
ICチップ化された機器が故障してしまっては、自分にはもうお手上げです。

X1Cは、かなり見やすい状態で動作テストが可能なので、カセットデッキ初心者にも割と優しい部類ではないでしょうか?
今までカセットデッキの構造とか全く知りませんでしたが、修理して行く過程で色々勉強になって面白いですね。
これからも故障個所は出てくるでしょうが、何とか使える程度に騙し騙し素人修理しながら使って行きたいと思います。

まだまだ改良・修理の余地はありますが、今回はここまでっ!



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レトロゲーマーへの道~RGBビデオコンバータの搭載

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画面表示で、RGBビデオコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」の出番が増えた訳ですが
毎度毎度、線を繋いで電源を取ったりするのが結構手間です。
なので、一つのユニットとして配線周りを簡素化出来ないかと考えました。

今回の記事は単なる写真の解説でしかない気がしないでもない...


現在は写真の状態で使っています。



●構想が固まるまでの臨時運用

まずは電源をPS3スタンド改から引っ張り出して使えるかテスト。


基盤の収納に使ったのは100均のコレ。
 
基盤は絶縁板を挟んで結束バンドで止めました。

「RGB-VIDEO-CV04N」ですが、使わない端子類の部品を外してコンパクトに収納されている方が多いですが
自分は別の機器で使う事も考えて極力初期状態で収納する方向にしてみました。
ハンダの扱いが下手なので基盤のパターンを痛めてしまう懸念もあるからです。

最初は電源だけ取って、X1C専用ファンの前に引っ掛けて暫く運用していました。
  
「RGB-VIDEO-CV04N」が熱暴走の可能性もあると言う事で冷却もバッチリ。
物凄く収まりが良く、ファンガードへ引っ掛ける構造もジャストフィットだったので
「このままでも良いかも?」と思ったり...


●X1CにRGBビデオコンバータを搭載する

まずは適当に配置してイメージを膨らませます。
電源とコンバータの熱対策にファンも一つ内蔵したい所。
 

○12V電源の取付
スタンドクーラーターボを完全に分解して、電源部分を内蔵。
そこからRGBコンバータにも電源供給して100Vコンセント駆動を目指します。
 
こちらも絶縁板と基盤を結束バンドで共締めしただけです。

○背面パネルの作製
適当なジャンクプラ板を加工して、スイッチと100V電源を配置
さらに、X1本体の電源を取れる様にコンセントも付けてみました。
100VコネクターはPS3スタンドのものですが
スイッチとコンセントは、古いPCか何かのジャンク電源から取ったものだった様な...
 
ここから穴を空けて、X1C本体の6ピン行きコネクタとX1Cファンへの電源と
テレビ行きのS端子も取り付けます。

○各パーツを組み合わせる
元々のファンを一個内蔵してエアフローを確保して、背面パネルとグルーガンで合体。
配線はハンダ付けして熱収縮チューブでカバー。
その他パーツの全ては結束バンドとグルーガンのみで固定しています。
 


ザックリと完成♪
X1C専用クーラースタンドがスッキリしました。


●X1C本体とRGBコンバータユニットの合体


一度、装着して位置を調整。どうもRGBコードが太く、ちょっと浮いた感じになりそう?
同軸ケーブルが太く、内部の引き回しも悪いので
取りあえず今回はこのまま運用して次の機会に細い線に変更したい所。
 
まだまだ改良の余地があるので、蓋の部分は乗せているだけです。
グルーガンと結束バンドの素人仕様ですが、良い感じに収まりました。

   
   
背面の中央付近下部にある穴は、プリンタースロットカバーの固定ネジが付く様にして
一応、固定出来るようになっています。


●まとめ

X1Cから引っ張る線が、100V電源×1本、S端子ケーブル×1本
オーディオケーブル×1本の3本だけと、とてもシンプルになりました。

X1C専用冷却ファン部分と今回作ったユニットは繋がっていないので、
その辺りをどうするか、まだまだ改良の余地はありそうです。

結線もコネクタをそのまま流用して、配線部分でハンダ付けしただけなので
特に難しい所もなくコンパクトに収納出来ました。
完全に専用として使うなら端子関係を外して結線した方が、更に収まりが良くなると思います。

しかしこのユニットには問題があって、X1Cの電源をこのユニットから取ったり、
X1Cの冷却ファンも同じ所からとったりするとノイズが結構乗るようで、
同期までの時間が延びた気がするので、この2つは別電源で運用している事が多いかもしれません。

さらに、液晶ビエラは隣の部屋にある26インチワイドの蛍光管液晶TVで移動が大変な為
前回のカーナビモニターの使い勝手がとても良くて、そちらを使う事が多く....

結局、毎回脱着してるので手間は大して変わらなかったと言うオチなのでした。
しかし内蔵せずに使っても、基盤をガード出来るし冷却装置も完備したので良しとしましょう。



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レトロゲーマーへの道~X1C専属ミニコンポ「D-07」

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テープ巻き戻し用にマイクロコンポを使ってましたが、以前発見だけしていた
CD&Wラジカセのミニコンポ「DENON D-07」のカセット部分が使えるかどうか見てみることにしました。
一応、CD以外の機能は生きてそうですが、カセットデッキの動きが微妙に悪い(リバース時にカチャカチャ鳴る)ので、
分解して掃除することにしました。

勿論、今回単品で記事にしたのは、Wラジカセ部分をX1Cで使用する為で
早送りと巻き戻しの慣らしは勿論の事、あわよくばバックアップやWAVの取込みに使えないかと言う欲張りな考え。



●勿体ない ”YAHOO!知恵袋” システム

修理する前に調べてみようと「DENON D-07」で検索してみると
2年ほど前のログですが、YAHOO!知恵袋にこんな依頼がありました。
--------------------------------------
Q:DENONのD-07をAUXモードにする方法を教えて下さい。
当方説明書を持っておりません。 (2014/9/616:51:47)
--------------------------------------

それに1件だけ回答がついてたのですが...
--------------------------------------
A:>当方説明書を持っておりません。
↓今どき真っ当な会社の最近の商品ならマニュアルぐらいダウンロードできます。
http://www.teac.co.jp/audio/manual_esoteric.html

調べるのが面倒なのかも知れませんが、このマニュアルを読む限り、
貴方の言うAUXモードが何の事なのか全く理解できません。
AUXなどと言う入力は存在しないようです。 D-07に間違いありませんか?
(2014/9/1315:44:58)
--------------------------------------

リンク先に飛んでみると、D-07と言う商品がありますが「ESOTERIC」と言うメーカーで全くの別物。
調べるのが面倒なのかも知れませんが、なんと言うブーメラン...
思わず笑ってしまいましたが、ネタなのかマジなのか理解に苦しみますね。

この依頼者は、調べて出てこないから知恵袋に聞いてるのだと思うのですが
最近はググる前に知恵袋で質問して安易に回答を得ようとする人が増え
それに答える方もポイントを稼ぐ為だけに適当に回答して済ませる。みたいな悪循環に陥ってる気がします。

折角の知恵袋と言う良いシステムも運営が放置して、この様になってしまったら
「虚偽か真実か、判断するのはあなた次第!!」
みたいな、怪し特番となんら変わりありませんので、自分も回答に騙されない様に気を付けようと思いました。



●「DENON D-07」をAUXモードにする方法

未だに「DENON D-07」で検索する人がいるのかは不明ですが、
このAUX切り替えは条件を満たしていない場合、答えに辿り着けない為
折角なのでログに落としておこうと思います。

まず質問に関する予備知識として、この製品は自分の知る限り2016年現在で20年以上前の商品であり
背面には音声入力(AUX)端子と、CD光出力があります。
フロントパネルにもTUNER、CD、TAPE、AUX、SDBとランプがあり、現在使用している機能が点灯します。


この機能の切り替えですが、基本的にチューナーの操作をすればチューナーに
CDの操作をすればCDに、カセットの操作をすればカセットに自動で切り替わる為、ワザワザ意識して切り替える必要はありません。
しかし、AUX(外部入力)の操作パネルは無く、普通では外部入力に切り替わりません。

結論を書くと
「リモコンのFUNC.ボタンで切り替える事が出来る」
が、この質問に対する回答で、本体のみでAUX入力に切り替える術は、説明書にも記載されていません。

説明書を見ても、リモコン操作のページに小さく書いてあるだけ。
説明書が無いだけでなく、リモコンが欠品していると一生答えに辿り着けないんですよね。
  

にしても、このリモコンオンリーの仕様は出来れば勘弁して欲しいです。
ビデオデッキやテレビもそうですが、リモコンが無いだけで一気にゴミと化す事がありますから...


●「DENON D-07」のメンテナンス

話を戻して
前回のマイクロコンポに比べ、当然しっかりした作りとなってますが
基本的にはネジを外して基盤と結線を分離して行くだけ。
     
手順が多く覚えておかないといけないのと
フラットケーブルが多用されているので注意です。

  
一番下のカセットデッキにアクセス出来たので点検、ベルトはそのまま使えそうなので
掃除とグリスアップをして組み上げて行きます。
特に山場も無く、問題無いかな?

無事に組み終わってスイッチON!

ガーン、なにかエラーが表示されて、即行で電源を落とされるorz
早くダビングを試してみたくて、ちょっと慌てて組み過ぎた様です。
再度バラしてみるも付け忘れ等は無く、原因が全く分からない。

もう一度、先ほどのカセットデッキの所までバラして見ると、このフラットケーブルが曲がってて怪しい?


「こんな接続まで監視してエラーを吐くなんてスゲー」って思ってたのですが
フラットケーブルをキッチリ結線しても症状は改善されず。

一番最初に組んだ時に気になってたのがココ。

何故かジャンパー線の上からネジを止める様になっています。
そして裏側を見てみると、全部アース?なのか?w

このジャンパー線を付ける意味は一体....
って事で、ここも問題なさそう。
この裏の太陽マークの様なハンダ盛がちらほらあるのが気になります。

みたびカセットデッキ付近までバラして、細かく見てみると
どうやら、このポンデリングはネジ止めの裏に付いてる事が多い様で、
場所によっては、これでもかと言うぐらいペッタンコになってます。
  

アース不良は可能性として考えていたので、ネジの締め直しはやったのですけど
念の為、全てのポンデリングにハンダ盛り。

これでネジを締めた時の密着度は完璧なので、一つの可能性を潰せる事になります。
満を持して電源ON!

オッケーーーーー直った!!!!!!!
音楽用カセットテープを回して、音が出る事を確認して終了。



●まとめ

「DENON」の読み方ですが「デンオン」からいつの間にか「デノン」になっていたのですね。
この「D-07」は間違いなくデンオン時代のミニコンポで
スピーカーも木製仕様と、何気に気合の入ったオーディオだったようです。

当時は3枚ぐらいのCDチェンジャー付きのミニコンポが主流でしたが
「チェンジャーは壊れやすい」と言うアドバイスで、これにして良かったのかもしれません。
まぁ、CDを読み込まなくなってからは使わなくなってしまいましたが
色々調べてみると、ピックアップレンズのレーザー出力低下の可能性があり
トラック数は読む様なので調整で復活するものなのかどうなのか、
機会があれば挑戦してみたいと思います。

アースを判断してエラーを吐く機能があるなんて初めて知りました。
この機能のお陰で電源不良じゃない事だけは分かったので
トラブルシューティングしやすようにしているのでしょうか?

修理と言うより、「掃除しようとして壊したのを元に戻した」って感じのレポートなのでした。



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レトロゲーマーへの道~X1ソフトの新たなるバックアップ方法

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※注意:これらは所持しているソフトが劣化で損傷する恐れがある為にバックアップを取る行為であり、
原盤無きバックアップの不正使用は犯罪になりますので、ご注意下さいませ。


相変わらずJODAN-DOSでバックアップが取れないものは、そのままです。

前回、JODAN-DOSのみでバックアップの取れなかった仕様はこんな感じ。
〇BASIC系? : JODAN-DOSがHuBASIC形式での保存が出来ない為、バックアップが取れなかった。
〇特殊ローダー系? : 共通点は、途中でIPLのLOAD画面から専用LOAD画面に変わります。
〇ハドソンプロテクト系? : 共通点は、JODAN-DOSだとインフォメーションブロックの読込のみで止まる。
自分が確認出来たソフトで単純にバックアップが取れなかったのは大まかに分けてこの3通り。複合タイプも当然あります。
これらのソフトを何とかバックアップ出来ないかと色々試してみました。


●HuBASIC + JODAN-DOSでバックアップ

まずはHuBASIC系ソフトのバックアップを試みます。
JODAN-DOSのみでバックアップが取れなくてHuBASICを使うと何とかなりそうだったソフトが
「ゼノン」「ピンボール」「トロップウェイ」の3本
「ゼノン」は他機種などでもネット上で見かけるのですが、残りの2つは画像も少なくレアっぽい為、是非バックアップを取って紹介したい所。

「ゼノン」と「ピンボール」はHuBASICをロードした後に、HuBASICのコマンドで ” LOAD ”してから ” RUN ”するソフトですが
「トロップウェイ」はHuBASICの基本部分が内蔵されている様で、IPLから一気にロードするタイプ。
JODAN-DOSのみでバックアップしたテープで起動すると途中でラインエラーを吐きます。

HuBASICのFILESコマンドで見ると分かりやすいですが、bas形式(HuBASICファイル)とbin形式(バイナリファイル)が混成で
JODAN-DOSがbas形式でSAVE出来ない為にバックアップ取る事が出来なかった様です。
そこで、bas形式部分はHuBASICで、bin形式部分はJODAN-DOSでバックアップすれば問題無さそう?

・ゼノン
"ZENON        .   ",0000,03B2,0000 bas
"ZCM          .   ",2000,7CFF,0000 bin
"ZENON        .   ",8D00,C4FF,0000 bin

・トロップウェイ
"TROP-WAY     .   ",0000,CD1F,0000  bin
"#TROP-WAY/BT1.   ",0000,0062,0000  bas
"#TROP-WAY/MS1.   ",AFC0,EE7F,AFC0  bin
"#TROP-WAY/MS2.   ",B000,EE7F,B000  bin
"#TROP-WAY/MS3.   ",B000,EE7F,B000  bin
"#TROP-WAY/MA1.   ",C000,E3FF,C000  bin
"#TROP-WAY/BA1.   ",0000,0062,0000  bas

残念ながら、ピンボールのファイルが実機でも読めませんでした。
インフォメーションブロックすらスルーされるので、劣化でダメになっているのでしょうか?

HuBASICでbin形式のファイルもバックアップが取れるかもしれませんが、自分には方法が分かりません。
HuBASICとJODAN-DOSの起動にも時間がかかるので面倒ですが
テープカウンターの数値をメモしておけば、一気に書き込むこともできそうです。

・ゼノン
HuBASIC起動
 >原盤ロード>新規セーブ
 >JODAN-DOS起動
  >原盤ロード>新規セーブ>原盤ロード>新規セーブ
 
・トロップウェイ
JODAN-DOS起動
 >原盤ロード>新規セーブ
 >HuBASIC起動
  >原盤ロード>新規セーブ
  >JODAN-DOS起動
   >原盤ロード>新規セーブ>原盤ロード>新規セーブ>原盤ロード>新規セーブ>原盤ロード>新規セーブ
   >HuBASIC起動
    >原盤ロード>新規セーブ

「めんどくせぇ~orz」
  
  


取り合えず片面のバックアップが終了した時点で起動してみる。
  
(ゼノンのSSは取ってなかった模様。)
うん、バックアップに問題はなさそうです。2本とも無事に起動。

そしてB面のバックアップを作る為、再び上記の作業を繰り返すのであった...



●ダブルカセットでのバックアップを試みる

過去記事「~X1ソフトのバックアップ方法を考える」で、
成功率は分からないもののダブルラジカセでバックアップが取れると言う情報を見つけていましたね。
その為に、前回ミニコンポを整備した訳です。

特殊ローダー系や、ハドソンプロテクトと思われるインフォメーションブロックのみで止まってしまうソフトを素人がバックアップするには、
バックアップ専用のプログラムが無いと厳しそうなので、昔からあると思われる手法「Wラジカセのダビングモード」でのバックアップを試みます。

前回修理したミニコンポには「シンクロダビング」と言うワンボタンダビング機能があり
「何となくバックアップに適してそう」ですよね~。
同じぐらいの長さのカセットテープを用意して、磁性体が無い最初の部分の長さだけ調整してシンクロダビングボタンを押すだけ。

まずは最も短い「JODAN-DOS」で試してみると、全く問題なくバックアップが取れました。

「こりゃ行けるかも!?」

って事で、最初はバックアップの取れないゲームの内、比較的ロード時間が短そうな「EGGY」でテストです。
これ、現役時代のX1カセットテープ販売末期に購入出来た物で、新品が何とこのお値段!!(当時のワゴン価格)
 
最近のヤフオクを見てみると、資産価値5倍っすよ先生!!
末期ではPCソフトコーナーにX1のカセットソフトは無く、中古ショップの存在など知らなかった自分は
大阪日本橋でんでんタウンの、表通りの店をしらみつぶしに回って、売っていたゲームをGETした記憶があります。
裏通りやビル内の店の存在をしっていたら、もっと沢山のゲームを所持していた事でしょう。
子供だったし、その手の情報には疎かったのです。おしい...


早速シンクロダビングが終わったので、X1Cでロードしてみます。
エラーは出ていないのですが、明らかにダビングかロードをミスっている様な描画...

もう一度ロードしてみても同じだったので、再度バックアップを取ってロードしてみると
今度は成功した様で正常に表示されました。
 
ゲームの起動も問題なさそう?


これならば自分にもバックアップがとれそう!
次にマリオブラザーズ スペシャルを試してみます。


しかし、バックアップテープでロードしてみると、残念ながらロードエラー
一応何度かロードしてみたり、また読み取り位置がズレているのかと「斜めロード戦法」を試してみましたが読み込まず...
   
インフォメーションブロックは読んでいますが、本体部分で即ロードエラーになったりチェックサムで蹴られたり
プログラムの終端を判断出来ずに最後まで回りっぱなしになったりで、全く起動しません。

「やはり100%では無いのかなぁorz」

別のカセットソフトも試してみましょう。
お次はバルーンファイトです。

こちらもロードエラーが出たので、「斜めロード戦法」を試してみると...

 
「うぉ~!起動したっ!こりゃ行けるぜぃ!」
「シンクロダビング法」と命名(そのままですが...)

何となく一定の目途がついた気もするので、大量のカセットテープを購入!!

基本10分テープで収まるゲームが多いですね。
既にバックアップが取れているカセットテープがあるのと、10分で収まらないゲームもあるので
10分テープは、これぐらいで足りるだろうと言う計算。


と、大量のバックアップを作り始めたのですが
やはりロードエラーになるソフトが多数あります。「斜めロード戦法」でも読まず安定しません。

ダビングの時の書き込み位置に問題があるのでしょうか?
X1Cはモノラルですが、オーディオはステレオダビングなので細く書き込まれるからダメとか?
細い帯域に書き込むので、書き込み位置を調整してみてはどうだろうか?
などなど、素人的に思いつくこと並べた所で解決策が見つかるわけでもなく...


カセットのシンクロダビングで正常に読み込むものとIPLは読むがロードエラーになるものがあり
その違いを調べるために実際の音をミニコンポで再生して聞いてみた所、感覚で分かる違いは
「再生音量の微妙な差?」ぐらい?
何となくですが再生音量が小さいものはロードエラーになりやすい気がします。
ここで「X1センター」さんの「カセット吸出しテク」に読めない原因は「音声レベルの低下」とあったのを思い出し
音量の問題なのか読み取り位置の問題なのか分かりませんが、まずは音量を大きくして取込む方法を試してみよう。

しかしシンクロダビングでは音量を上げてのダビングが出来ません。
意外な所で弱点が...

なのでまずはマイクロコンポのカセットデッキでソフトを再生して
カセットアダプターを使ってX1Cにロードする作戦。
これならば音量は自由自在。当然、特殊ローダー物は使用できない。(手動で調整すれば可能?)

最初にカセットテープ版JODAN-DOSで試してみると1発成功。
しかし、他のソフトで試してみると再生速度の問題なのかロードエラーを連発します。
やっぱりこの方法もダメなのでしょうか?

お次は、オーディオ>別のオーディオへダビングで音量を上げてみる作戦。
これまたインフォメーションブロックは読むことが出来ても、その後すぐにロードエラー。何度ダビングし直しても同じです。
ポータブルのカセットプレイヤーで再生速度が調整できるものがあったので、調整してみるがダメ。
ポータブルは普通に再生しても音が歪んでいるのがわかるので流石に乾電池駆動は厳しいようです。
3Vの電源を手に入れたら、また試してみたいですね。

ここで一旦、音量UPダビングは諦めて、通常のシンクロダビングに戻ります。

テストに使うソフトは「エニックス テグザー」
シンクロダビングしたテープを読み込ませてみると、最初にIPLで少しプログラムを読んだ後、頭に巻き戻してから特殊ローダーに移行します。
シンクロダビングしたテープだと、その辺りが動いたり動かなかったり。
最初のIPLのインフォメーションブロックを読んだ直後、すぐにエラーになる時と
特殊ローダーに入ってからエラーになる時があり、両方を通過する事がありません。

また、何本もシンクロダビングを試してみた結果
A面がリードエラーになる場合でも、B面はアッサリ動いたりするので元の音声データの劣化が原因なのでしょうか?
そこで、原盤のB面をバックアップのA面にシンクロダビングしてみても、やっぱりロードエラー。

再生速度のズレはインフォメーションブロックでは発生し難く、その後もJODAN-DOSと同じぐらいはロード出来るはずです。
それでもロードエラーが出ると言う事は、微妙なデータ位置の誤差によって変わってしまっているのかもしれないのですが
この微妙な位置をどうやって調整するか...

うむむぅ、難しそうです。


つづく


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レトロゲーマーへの道~X1Cカセットデッキ修理-その4

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前回、「シンクロダビング法」によりバックアップテープを作製したものの100%読込には程遠いです。
そこで今回は、原盤テープでは起動するのにバックアップテープがロードエラーになる原因を考えてみました。

以前、Bluetoothカセットアダプターを作った時に見つけた古いカセットアダプターでは
ヘッドの高さを調整出来る物理的な機構が付いていました。
なので「カセットデッキのヘッド位置って、思ったより誤差があるのでは?」と言う発想になりました。
つまりヘッド位置が微妙に違う為に、ちょっとした事で読み取り位置がズレてロードエラーになる事はないでしょうか?
データレコーダーや高級カセットプレイヤーは、その辺りの機構が精密なのかもしれません。


●またまたカセットデッキの構造を考える

カセットドライブが横置きのX1Cの場合、カセットテープ上下位置(高さ)を決めているのはカセットデッキの土台ですが
X1Cはカセットデッキとカセットスロットが分離する構造になっている為に、
カセットを収納するスロットの位置がコンマ数ミリでも変わってしまう可能性はあります。
たしかに、ケース一体の蓋は生産コストを下げる事が出来たでしょうが
やはり経年劣化やメンテナンス等により、ズレが生じる可能性は否定できません。

結局、シンクロダビングしたテープを「斜めロード戦法」で微妙なテープ位置を調整するのが現在一番可能性のあるロード方法。
しかし、それでも全く読まないソフトも多くある上に、「テグザー」クラスのカセット制御ともなると危険が伴います。

それとも、ロードだけでは無くてシンクロダビング時の書き込み位置に問題があるのでしょうか?
相変わらず素人妄想全開ですが、分からないものは分からないから仕方ありません。
と言う訳で、再びカバーを外した状態で色々とロードの検証をしてみることにしました。

当面の目標は「X1カセットテープ版”テグザー”の起動」です。

テグザーは「シンクロダビング法」でバックアップしたソフトのうち
何度かロードにチャレンジしましたが今まで1度も起動した事が無いソフトです。

その他「シンクロダビング法」で取ったバックアップソフトで
起動はするがA面が読めてもB面が読みにくい、またその逆になる事もあったりします。
これらは素人判断では、テープの位置が悪いのか、テープに書き込まれた位置が悪いのか
読み取るヘッドの位置が悪いのか、その辺りが原因な気がします。

テープの位置を変更するには「斜めロード戦法」の様な無理やり何かを噛ますしか方法がないので
カセットデッキのホームページ等を巡った結果、本当は触らない方が良いのだろうけどアジマスを調整してみる事にしました。
アジマスとは、要は磁気ヘッドの高さ(傾き)を物理的に調整する機構で、ネジを回すことで微妙な高さ(傾き)調整が可能です。
「(傾き)」と書いた通り、磁気ヘッドは左右のネジで止まっているのですが、実際に調整出来るのは左側のネジだけで
そのネジにスプリング機構があり、緩めると右下がりに、締めると右上がりに微妙な傾きを調整出来る仕様の様です。

以前はピンチローラーのガタが原因でテープが真っすぐに走行していませんでしたが
今は巻き込まなくなったので現在の位置で読み取れる様に調整してみたいと思います。



●X1Cカセットテープデッキのアジマス調整を試みる

普通のオーディオカセットデッキの場合、基準の波形を録音したカセットテープを再生し
PCのライン入力で解析してアジマス調整出来る様ですが
X1Cの場合は再生音が出ない&ボーレートが違う?ので標準ソフトで判断出来ず、X1で基準波形のプログラムを作るか
オシロスコープみたいに直接波形が見れるものが必要なのではないでしょうか。
素人がそんなもの所持している訳もなく...

・カセットテープの書き込み位置
  A面 L-----
  A面 R-----
  B面 R-----
  B面 L-----
この書き込まれたLRの間隔が0.3mmあり、記録されている幅は0.61mmだそうです。
一番外側にも僅かですが0.055mmの空白地帯がある様です。

素人の予想では、モノラルのデータ専用ヘッドの場合、書き込みもLR両方に渡って書き込まれる。
しかし、ステレオダビングしてしまうと空白の0.3mmが出来る事になり、
テープの書き込まれた位置によっては、ロードエラーを誘発する原因なのではないかと考えました。

そこで、中心の右チャンネルの読み取りを捨てて、左チャンネル一択の位置に調整出来ないかと考えました。
つまり、標準より外側の位置に調整する訳です。
まずは、シンクロダビングでも読めなくて比較的ロード時間が短い「任天堂 ゴルフ」で調整してみます。

1回転緩めてみる>読まず。

さらに1回転緩めてみる>読まず。

「この作戦、ダメっぽい?w」

どうやら0.61ミリはかなりシビアな様で、ヘッダ部分すら読まなくなります。

ネジ位置を元に戻して、少しずつアジマスを調整しながらロードテストを繰り返してみると
今まで読めなかったソフトが読むようになりました。
そのままの状態で裏面もテスト。そしてロードエラーorz
何度か調整してみましたが「コレ両面読める位置って存在するのだろうか?w」と言うぐらいシビア。

よくよく考えると、アジマスは読み取りヘッドの傾きを調整するのがメインであって、高さ調整は意図しない調整方法なのでしょう。
それでも「斜めロード戦法」と同じ調整を標準機構で調整出来るメリットは大きく、実際に以前よりも読める様になっています。

他にカセットテープ側の問題もありそうです。古い原盤テープを見ても巻き取りムラがあるのは間違いありません。
目に見える程度なので、コンマ数ミリのズレは生じているはずです。
つまり、新品の状態で録音するからダメなのであって、X1Cで再生なんし巻き戻してX1Cの位置にテープを合わせてから録音する。
次はコレを試してみましょう。

おぉ?X1Cのテープ位置に合わせてから録音して、さらにアジマス調整するとA面B面読むようになりました。
だが、まだ安心はできません。

片面しか読まなかった別のソフト「アイスクライマー」で実験してみます。
ん~同じ位置ではロードエラーです。
このソフトは何度かシンクロダビングしなおしたので、録音時の位置がずれてる可能性がある為、再度シンクロダビングしてみました。
1度目はリードエラーが出ましたが、そのまま2度目のロードで成功しました。
やはり原因はテープ巻き取りの微妙なズレが原因なのでしょうか?
1度目の再生でロードエラーになったあと、X1C実機で巻き戻す事によりX1Cで読み取れるテープ位置になる可能性があります。

もう一つ。どうやらミニコンポも早送りや巻き戻しでかなり巻きムラが出るようで、これも関係ある可能性があります。
再生の時はピンチローラーで押さえますが、早送りと巻き戻しではフリーなんですよね。
なので、どのカセットデッキでも巻き取り誤差が出やすい様で、巻き戻すカセットデッキによってコンマ数ミリの誤差が出るようです。

この辺りは、かなり微妙な調整が必要なので一筋縄ではいかなさそうです。
デッキ自体の経年による変形や分解清掃による微妙なズレがあると思うので、徐々に直していくしかなさそうです。
ミニコンポ側でダビング位置がずれている事により、X1での読込も微妙にずれると言うのが今の所、有力でしょうか。
特にカセットテープが水平になるX1Cでは、カセット内でのテープ位置がズレ易い気がします。


そうこうしているうちに、またまたテープを巻き込む現象に遭遇orz
シンクロダビングでバックアップソフトの読み取りテストをしている時に、新品のカセットテープなのに巻き込みました。
やはり、蓋がある場合はテープが少し浮いた状態になる為、安定していただけで
カバーを外して正規の位置でロードすると巻き込む事がある様です。
前回の修理でガタを無くした今、巻き込む原因はピンチローラーのゴムローラーぐらいしか考えられません。

「もうこうなったらピンチローラーのゴムローラーを修理するしかねぇ!」



●ピンチローラーの再修理

どうにかピンチローラー機構をバラせないかと、色々試している時に
ローラー部分の軸を押してみると、軸が動いて抜けそう?
「グググッ」っと棒を押し込んで、なんとかローラー部分だけ外れました。
金属部分はカセットデッキに付いたままなので、本当にプラスチックとゴムのローラー部分だけ...

(赤丸印の軸が抜けました)
外し方は分かったので(本来はピンチローラーASSYを外してから、このローラーを外すと思われます)
試しにローラーの表裏を返して取り付けて実験してみます。

そうすると、今度はワカメテープが下に流れるようにナリマシタ...これで100%確定です。
ピンチローラーのゴムの傾きが、ワカメテープを巻き込む原因でした。
このピンチローラーに替わるゴムローラーを探すのは難しそうなので
取りあえず、前回同様ピンチローラーを削る方法で平らにしてみましょう。

普通にローラーのみを転がして削るとムラが出来たり傾きが分かりにくいので、
X1Cカセットデッキをテストしてきた中で思いついた
「モーターの力でピンチローラーを回しながら削る作戦」で行こう。これなら均等に丸く削れるはず。

まず、カセットテープが入っているか判定するスイッチを抑えます。
  
これで再生すれば、普通にピンチローラーも回るので
その回っているローラーにサンドペーパーを当てて削ります。

サンドペーパーを見ると黒くなっているので削れている事がわかります。(写真は撮影の為に停止中)
相当傾いている可能性があるので、念入りに流れる方向と反対側を削って、さらに中央部分を削ってツライチにします。
しかし、平らになっているかどうかは削りながらの”勘”という...

これでワカメバリバリのテープを回してみると、静かに巻き取っていきます。
ピンチローラー機構のガタは前回の修理で加締めてあるので駆動中に多少ピンチローラー機構を触っても巻き込む事はありません。

ゴムのローラーの変わりを探しておいた方が良いかもしれませんが、なかなか良さそうな物がありません。
多少厚くてもスプリング機構があるので大丈夫ですが、ヘッドが下がった時にカセットから完全に抜けるサイズでなければいけません。
まぁ、今後ヘタってくる可能性は高いですが、念入りに削ったので当面は大丈夫でしょう。
出かけた時に、ゴムパッキンなど気をつけて見るようにするしかないですね。



●テグザー&ゼビウスの完全ローディングを目指して調整

巻き込みの心配は現状ホボ無くなったものの、だからと言ってシンクロダビングテープを読み取ってくれる訳ではありません。

○さらにアジマス調整(シンクロダビングの「テグザー」に合わせる)
まずは何を標準とするかを決めた方が良さそうなので、自分はシンクロダビングテープを基準としました。
素人の推測ですが、原盤などのモノラルは書き込みの範囲が広いと予想され、多少ズレても読み取れる気がしましたが
ステレオダビングしたテープでは、かなりシビアになっていると思ったからです。
このシンクロダビング位置で調整すると、他のカセットデッキでダビングした場合は読めない可能性もありますが
ミニコンポ「DENON D-07」が正常な今は、そこまで気にする必要もなさそうです。

ピンチローラーの修理でテープ位置が安定した様で、テグザーの特殊ローダーに入るまでは確実に読むようになってきました。
蓋が無い状態でテストし続け、特殊ローダー部分も時々通過する様になりました。


○テープエンド判定機構の修理
何故か今まで動いてた自動停止が急に利かなくなりました。
まぁ、もともと利かなかったし後回しで良いかと思っていましたが、
ロードしようとしてもスグに止まるようになったので分解してみると、部品がバラバラになっていました....(あぶねぇぃ)
 
どうやらココ(赤丸)がテープエンドを判定する装置の様です。
落下した部品のせいでショートしていないか心配でしたが、元通りに組み直してみると問題なさそうかな?
バラバラになる前の写真が有って助かりました。

電気的に壊れると修理が大変そうなので、ちょっとヒヤヒヤした故障でした。


○テープデッキ部分、取りあえず完全動作中。
更にアジマスを微調整して、シンクロダビング版テグザー&ゼビウスの特殊ローダー系のカセット制御にて100%ロード成功。
数回テストしてみてもロードエラーは出ません。
   
 
テグザーは、何処で死んでもステージ1のロードが始まる地獄仕様。
ゼビウスは、ステージ3以降は1ステージ毎にロードが入ります。
どちらも、ロード終了後いきなり始まるので適当に放置出来ない「中身の人縛りゲー」です。



●まとめ

結局の原因は、全てピンチローラーのヘタリにあった気がしないでもありませんが
アジマスの調整で多少のズレはカバー出来る事と、
謎のプーリーがテープエンド判定機構だと分かっただけでも、有意義な調整だったと思います。

ダビングテープが使える派と使えない派の違いは、録音Wラジカセの違いとか
X1の磁気ヘッド位置やピンチローラーの個体差があるからかもしれませんね。
ひょっとすれば、モノラルヘッドのWラジカセがあればバックアップに最適なのかもしれませんが
オーディオでそんな物は無さそうなので、データレコーダーからデータレコーダーへのバックアップが
必要だったのかもしれません。

取り合えずはこれで、当時に近いカセットデッキの状態までは戻ったのではないでしょうか?
30年と言う歳月は経年劣化するには十分過ぎる時間で、まだまだトラブルが出てきそうな気もしますが
調整したり直したりしながら、大切に使っていこうと思います。



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レトロゲーマーへの道~X1ソフトのバックアップ最終調整

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X1Cのカセットデッキを調整した事で多くのバックアップソフトが起動する様になりました。
それでも一部のバックアップソフトが動きません。今回はそれらのソフトを更に掘り下げてみました。
当然、全てX1用カセットテープ版の事で、他機種やFD版ではありませんのでお間違いなく。


●バックアップテープの再作成

ピンチローラーの修理とアジマスを調整した事により、
初期にバックアップを取ったギャラクシアンなど、一部でロードエラーが出るソフトが出てきました。
これは、ヘタったピンチローラーがズレたままテープを引っ張っていた為に
正常な位置から若干ズレた位置に書き込んでいた可能性がある為ではないでしょうか?
ズレた書き込み位置から更にアジマスを調整してしまった為に、
読み取り範囲から外れてしまいエラーが出るようになった可能性があります。

なので、現在のヘッド位置とピンチローラーで再びバックアップの作成。
もう「斜めロード戦法」の必要もなくなり、割と安心して原盤テープを回せるようになった事は
時間的な余裕が増え、バックアップも苦ではなくなりました。

ザナドゥ用に追加で46分テープを購入。
20分テープは10分で収まらないソフトが2,3本あったので買っておきました。
 


●カセットテーププロテクトを見極めろ!

ハドソンプロテクトと言われるものは、JODAN-DOSで解除出来るそうですが
それはバックアップの範囲内なのか微妙な所なので最後の手段だと思っていました。
しかし「シンクロダビング法」が成功した今となっては、その辺を考える必要は無くなり良かったと思います。


〇「エレベーターアクション」
オーディオで「ピーギャラギャラ」音を聞いた時、少しボリュームが小さい気がしました。
そのせいでダビングが上手く行かずにチェックサムで弾かれているのだと思っていました。
何度ロードしても最後まで読み込んだあと、カセットテープは最初まで戻ってロードエラーのIPL画面に戻ってしまいます。

少し気になっていたのが、普通のJODAN-DOSでバックアップが取れるソフトは
IPLからのゲームロード時は、インフォメーションブロック読み取り後もカセットは止まらず回り続けます。
しかし、このエレベーターアクションはインフォメーションブロック通過後に、一旦止まったあと再度動きだすんですよねぇ。
ロード画面はIPLのロード画面のままですが、裏で何かプログラムを動かした後にロードを再開している可能性があります。

不意に、過去にプロテクトについて調べていた時の掲示板の書き込みを思い出しました。
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X1は”テープの書き込み禁止”をプログラムで読み取れる為、
カセットの爪が折れてないと(書き込み不可の状態でないと)
実行されないようにプログラムする事が出来る
--------------------------

「まさかねぇ..」って、半信半疑でツメを折ってみると、

  
「ま・ぢ・で・う・ご・い・た!」
こんな物理プロテクトがあったなんて...

B面で試してみる。
ロードエラー。ツメを折ってみる。ロードエラーorz
  
関係無かったのかな?w
もともと読み込みが悪いゲームなので要検証。
A面で書き込み可能な状態からゲームがスタートすれば、単なる妄想だったと裏付けられる。

1回目:書き込み可能:ロードエラー
2回目:書き込み可能:ロードエラー
3回目:書き込み可能:ロードエラー
4回目:書き込み可能:ロードエラー
5回目:書き込み可能:ロードエラー
6回目:書き込み不可:起動成功
7回目:書き込み可能:ロードエラー
8回目:書き込み不可:起動成功

たまたま、偶然、何かの拍子で、X1Cの調子とか気分とかで
上記の様になった可能性も否定出来ませんので「ライトプロテクトプロテクト」(笑)が存在するのかは、ご想像にお任せします。


〇ハイドライド2
こちらは「シンクロダビング法」でのバックアップで、特別起動しなかった訳ではなく
「何となく挙動が少し違うかな?」と感じたソフト。

同じく掲示板で少し情報があったので気にはしていた「テープエンドプロテクト」がかかっている気がしました。
それは、ロードが終わった後のテープの残量をみて、ロード終了後の一定範囲内にテープエンド判定が無いと
プログラムが走らないというもの。
普通はロードが終了してチェックサムが働けば即時に巻き戻すか停止するはずなのに
ハイドライド2の場合、テープの最後まで再生し続けるので気になりました。
自分のデッキは自作ベルトでテープエンド判定が若干遅いので分かりやすかったのかもしれません。

メーカーにとっては残念な事に、原盤カセットテープが既成のカセットテープの長さと大差ない為
近い長さのカセットテープを使ったユーザーは、気が付くことさえ無かった事でしょう。
これがオリジナルのテープ長であった場合、かなりの効果があったのではないかと推測されます。
一応テープを切って繋げば任意の長さに出来そうですが、敷居は一気に上がりますので。
違ってたらごめんなさい。


〇ドクロンの館
これはプロテクトと言って良いのかどうか分かりませんが
このソフトはJODAN-DOSでもロードが可能でバックアップも取れるのですが
原盤のファイル名が "ドクロン ノ ヤカタ  ..SET "となっており、この「..」部分が
ファイル名として保存出来ない為、正式名称と異なる名前で保存する必要がありました。
一応、「ダブル拡張子プロテクト」?とでも言うのでしょうか。

今なら別のPCでバイナリを弄ってファイル名の変更などは簡単?そうですが
当時、X1Cのカセットデッキ一つではHuBASICモニタがダブル拡張子に対応していない以上
それなりのプログラムが必要だったのではないかと考えると、海賊版の判定ぐらいには使えたのかもしれませんね。
(シンクロダビングだと全くの無意味かもしれませんが...)



●完全なるバックアップが作れなかったソフト

〇ピンボール(10分テープでバックアップ)
HuBASICから起動するタイプで実機でもインフォメーションブロックすら全く読めません。
恐らく裏面にも記録されておらず、もう読めそうにありません。
テープの質感がカサカサで艶が全く無く劣化が酷そうです。
「簡易カセットケースだし、ツメも折られて無いし、ネットでも見つからないし、正規品ではないのかな?」とも勘ぐりましたが
カセット帯の作りこみからすると本物っぽい。(西武百貨店の値札もあるし...)
子供の頃の記憶なので不確かですが、下町のPCショップ的な所で500円で買って貰った記憶があります。
   


〇ばってんタヌキの大冒険(30分テープ、20分テープ両方の長さでバックアップ)
シンクロダビング法でバックアップしたもののロードエラー連発。
X1C実機のカウンターが154ぐらい(10分テープで125ぐらいがMAX)
原盤テープでは読めるので単なる劣化か、なにかしらのプロテクトがかかってる可能性もありましたが
A面のみ根気よくロードしなおすと読込む事が判明。テープの劣化が起動しにくい原因でしょうか?


〇妖怪探偵ちまちま「日本版」(10分テープでバックアップ)
シンクロダビング法で1回だけバックアップに成功して、A面は時々ロードエラーになるが起動自体は可能です。
裏面がロードエラーになったので、何度かシンクロダビングを試すも裏面は全く読める気配がありません。
原盤ではロード可能で、「西洋版」の方は問題なくバックアップ出来た為、劣化で上手くダビング出来ないのだと思われます。



〇カムイの剣(90分テープでバックアップ)
所持ゲームの中で一番長いテープで、まぁ予想通りシンクロダビングでは全く読みません。
基本部分はHuBASIC、絵とテキストデータがアスキー?、その他バイナリ形式のファイルもあります。
「JODAN-DOS」+「シンクロダビング法」でタイトルまでは行く様になりましたが
自分の知識が足らない為にASCIIデータのロード方法が分からず詰み中。
ASCIIデータ部分のシンクロダビングを試みましたが、それでも読み込みませんでした。
 

これらのソフトは、なかなか長期戦になりそうだったので後日色々試してみました。



●X1C代替えカセットデッキ

〇実機でも読めないテープを復活させる方法。
上記の”ピンボール”ですが、何度やっても実機でインフォメーションブロックすら読まなかったのですが
十数回試した所、一度だけ実機でインフォメーションブロックが読めました。
その後テープは止まる事なく最後まで回り続けましたが....w

「X1センター」さんの「実機でも読めないようなテープの吸い方」を見る限り
レベル(音量?)低下が読みにくい原因の可能性がある様です。
これを普通のオーディオで聞いてみると音声としてはノイズが酷い訳でもなさそうなので
前回、別のソフトで試したけど読み込まなかった「ミニコンポで再生して実機X1Cで読ませる」方法ですが、
X1Cのカセットデッキを調整してから試していませんでしたので、再度チャレンジしてみました。
ミニコンポのヘッドホン端子にカセットアダプターを繋いで音量を上げる事でレベル低下を補う作戦です。

JODAN-DOSでLOADした場合、ヘッダ部分を読んだあと、画面表示の為に一旦カセットデッキが止まって
再度読み込みに行くのですが、HuBASICでこの方法を使うとデッキが停止せずそのままロードを続けています。

「あぁ、やっぱり失敗か...」

と思ってたのですが念のため待ってみると、なんと!そのままロード完了でOKの文字が!!
実機にさえ取り込めれば、書き込みは正常レベルで録音出来るはずなので万事解決!!

HuBASICではLOAD時でもインフォメーションブロック読み込み後に一時停止はしなかったのですね。
ハドソンプロテクト?のかかっているテープばかり読んでいたので、錯覚していた様ですorz
 
なんとかクソゲー貴重なレトロゲームの復活に成功して良かったです。
まぁこれは、たまたま運よく出来ただけかもしれません。
X1C実機のカウンターでメインプログラムがインフォメーションブロックと合わせて30カウント
データ部分がインフォメーションブロックとあわせて10カウントだったので、再生速度のズレの許容範囲内だったのかもしれません。

そこで上記の、これまた読み込みが悪いシンクロダビングの「ばってんタヌキの大冒険」で実験してみました。
2度ほど早い段階でロードエラーが出てIPL待ち受けに戻されたので「ダメかなぁ~」と思いつつも
ミニコンポのボリュームを少し落としてロードしてみると...ぐおぉ~!!起動成功!!
更にテストをしてみると、なんと実機で1度も読まなかったシンクロダビングの「ばってんタヌキの大冒険」のB面が1発で読み込みました!!
どうやら音量が大き過ぎると上手く読まないらしい。ソフトの劣化具合により適正な音量UP量があるのでしょうか?


7分ほどのロードに成功した事で、ミニコンポ「DENON D-07」と「X1C」の再生速度のズレは無いものと考えてもよさそうです。
これで特殊ローダーもの以外なら、少々読み込みが悪いテープでもミニコンポから起動可能だと分かりました。
最悪テープデッキの可動部分が損傷しても1ロードで済むゲームは起動出来るという事です。
さらに音量UPダビングが可能ならば、通常状態でも実機で読める可能性が出てきました。
この辺りは、また次の機会に試してみたいと思います。


「妖怪探偵ちまちま日本版」もレベル低下の可能性が高そうですが、特殊ローダー系なので音量を上げての実機での実行は難しいかもしれません。
頻繁に途中で停止し、数秒間プログラムを走らせた後に再びロードし始めるからです。
現状、バックアップのA面がそこそこの確率で起動出来ているので、紹介する程度なら差し支え無さそうで、しばらく様子見。

「カムイの剣」がシンクロダビングで読まないのも、レベル低下が原因の可能性が高いです。
バックアップとは関係ないですが「カムイの剣」で一番びっくりしたのが、A面とB面のデータが違うと言う事....
普通ならテープ2本に分けてバックアップとしてB面にも記録しているソフトが多いですが
初期の頃の仕様なのかどうなのか、途中まで進むと裏返して入れる仕様の様です。
このゲームをやっているとザナドゥなんて大した事ないと思えるほどロード時間が辛かった記憶が呼び覚まされました。
もちろん、場面毎のファイルの読出しで激しいテープ制御がある為、上記のロード方法は使えません。
さらにファイル数が膨大な感じなので、出来れば音量UPダビングで何とかしたい所です。

そう言えば、倍速ダビング出来るCD&Wラジカセがあったような...
それもまた別の機会にでも。



●カセットテープの収納と言えば?

これだ!
 
しかし、初期タイプのカセットケース用なので途中から角が丸くなったカセットテープの場合
フックにカセットケースが引っかからず、飛び出してきます。
写真(右)の様に、逆向きにして蓋に引っ掛けると止まりますが、ラベルが裏向きになります。うむむぅ...

取り合えず、ラベルと逆側に白い紙でラベルを作るしか無さそうですが、
カセットを出し入れしていると外れてくるのでシールか何かにしないとダメかも...

(バックアップ途中の山積みの図) 

他にも、布で覆われたアタッシュケース風?のカセットケースもありましたが、痛みが激しかったのでこちらを使っています。
しかし1ゲームで3本使う事もあるので、どう考えて収まりきらない...
余裕が出来たらアタッシュケース風のカセットケースのレストアに挑戦してみたいですね。



●まとめ

何とかカセットテープソフトのバックアップが大体完了して、ホッとしています。
最強のバックアップ環境は「CZ-8RL1」+「X1センターさんの”えっくす8RL1 Ver 0.10”」なのは間違いありませんが
それなりの金額がかかったり、難易度の高い修理が必要だったり、人によっては入手難易度が高いのが現状。

Wラジカセの入手が容易かと聞かれたら、人それぞれなのかもしれませんが
自分の実家でもミニコンポとダブルラジカセが眠っていた事を考えると
「完動のCZ-8RL1」よりは、よっぽど入手難易度は低いと思われます。

まぁ、現在はデータを吸い出してエミュレータ用のコレクションとして所持したい方が多く
カセットテープからカセットテープへのバックアップは需要が乏しいと思われますが
今となっては、カセットテープを実機で動かしたい場合はバックアップは必須でしょうし
「CZ-8RL1が手に入らないよぉ~」って方は参考にしてみて下さい。

「カムイの剣」以外は、実用に耐える感じになったので
一旦、X1ソフトのバックアップ問題は解決(仮)と言う事で、別の問題に取り掛かろうと思います。



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レトロゲーマーへの道~X1C専用ゴムベルトの自作

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またまた自動停止が効きにくくなったので、ゴムベルトを再作成する事にしました。
切り出し自作ベルトの最大の欠点は”耐久性”が低い事です。

数か月使用していると、切断面が粉状に削れて滑りを誘発したり
切断面から亀裂が生じて切れそうになったり、もう少し何とかならないものかと考えてみました。
  
(写真の黒い粒粒は、ほぼベルト屑と思って頂いて間違いありません)



●X1C専用ゴムベルトの強化

今回は、X1Cで使う事をメインにゴムベルトを作りにかかります。
どの道、切り出しベルトの場合は大量に作る事になり、
それが最大の利点でもあるので色々なサイズを交換しながら試すと良いと思います。
切り出し方法は前回と同じくコンパスカッターで切っていく方法です。


さて、このベルトを何とかして耐久性を上げたい訳ですが、単細胞的に考えるなら

切断面が粉を吹くなら「その面を溶かしてしまえば良い!」

なんたる単純明快な発想!!(短絡的とも言う....)

まずは、「ゴムを柔らかくするには?」と検索すると、灯油などに漬けるとデロデロになるらしいので、
基本的に天然ゴムは対油性に乏しいと踏んで、特に拘りもなく選んだ浸透系のグリス(KURE556等)を塗り込んだあと
火で炙って表面を軽く溶かして、その後に中性洗剤で油分を落とす。と言う、
効果があるのか無いのか全く分からない素人発想の手法を試してみたいと思います。
表面に油膜コーティングしても逆効果なので灯油の方がマシなんでしょうけど、灯油は匂いがね...


※※※※※  作業時は換気必須  ※※※※※

・前回同様に、ゴムシートをカットしてゴムベルトを作ります。
・ティッシュペーパー等に浸透系油を吸わせて、ゴムベルトを拭く。
 
 (写真の様に真っ黒になるので汚れ注意)
・ある程度、黒い汚れが出なくなるまで拭きます。
・ライターかチャッカマンでぐるり一周を軽く炙ります。(溶け、引火、ダイオキシンに注意!!)
・中性洗剤(手洗い食器洗い洗剤)で水洗い。
・完全に乾かして完成


完成品の感じとしては、かなりゴムゴムしくなりました(なんと言う表現w)
”いかにもゴム”という匂いがして、表面のグリップ力が高くなった感じです。
反面、柔らかくなった気もするので、長期使用で切れたり、保存中に溶けて引っ付かないか心配です。

 
同一写真内の左が以前作った切り出したままの自作ベルトで、右が加工した自作ベルト。
加工後の方がツヤがありません。

X1Cのベルトを全てこの「最終型自作ゴムベルト」に変更して、数か月かけて実験してみようと思います。



●まとめ

今回作った自作ベルトは恐らく天然ゴム系で弾力があるため、
正確な純正ベルトの長さではありませんので御了承下さい。


○キャプスタンモーター ~ フライホイール

・純正平ベルトは全長238mmぐらい
太さ(ベルト幅)4mm×厚み0.5mmぐらいです。
  
(写真はX1C純正の平ベルト。経年で若干伸びている可能性もあります。)

・自作平ベルトは全長234mmぐらい
半径37mm~38mmぐらい
太さ(ベルト幅)3mm×厚み1mmで作りました

モーター側のプーリーが丸みを帯びている為、細いベルトで代用するとフライホイール側で外れる可能性があります。
10分テープ程度なら多少緩くても大丈夫ですが、長いテープになるほどグリップ力が低いとロードエラーの原因にもなります。


○フライホイール ~ テープエンドプーリー ~ 駆動プーリー

・自作駆動ベルトの長さ全長220mmぐらい。
半径34mm~35mmぐらい
最初1mm×1mmで作ってましたが、グリップ力を考えて幅2mm×厚み1mmの平ベルトっぽく作り替えました。
(太すぎるとプーリーから外れてしまいます。)
純正は既に溶けていたので見てませんがブチル系で1.5mm角ぐらいかもしれません。

3点プーリーの為、長さ計算が非常に難しいです。
グリップ力が低いと、テープエンド判定が遅くなる可能性あります。
なので自分のカセットデッキの自動判定が若干甘い事を考えると、もう少しだけ短めぐらいでも良いかもしれません。


○右側巻き取りプーリー ~ カウンタープーリー

・自作カウンターベルトの長さ190mmぐらい
半径30mm~31mmぐらい
太さは1mm×厚み1mm

ベルト駆動の中では一番軽い装置なので、初期の純正ベルトのままでも十分な場合が多いと思います。
それでも、ある程度の張力が無いと滑って回らない可能性はあります。
その場合はベルトを交換する前にプーリーの油膜取とカウンター機構を掃除&グリスアップしてみると良いかもしれません。


これらの自作ゴムベルトを数か月使用してみた感じ、ゴムが軟化したからなのか
硬化具合が遅くなったからなのかは分かりませんが、以前の様にゴムベルトに亀裂が入る事は無くなりました。
屑は少し出ている気もしますが、以前とは比べ物にならないぐらいマシです。

駆動ベルトに関しては、長期間”使用しない”とテープエンド判定が鈍る(グリップ力が低下する)感じで
頻繁に使用していると快調に駆動している様なので、マメに動かす必要はありそうです。
特に、秋口から冬場にかけて使ってみた感想なので、ゴムが硬化すると滑り易くなり温まるとグリップ力が戻るのかもしれませんね。

これらはベルト自体が問題である可能性も高そうですが、もう少しベルトの張りを強くした方が良いのか素人には判断が難しいです。
熱による変化が少なくグリップ力が安定しているゴムが適してそうで
純正のベルトにブチル系のゴムが使われていたのは、この為かもしれません。
輪ゴムはグリップ力が結構高くて滑り難くで良いのですが、弾力があり過ぎるのと長さの選択肢が少ないのが問題点です。
耐久性は低いですが、丁度良い輪ゴムがあれば一時的な代用は効くので動作テスト程度なら可能です。

ちなみに、テープエンド判定で滑っていると感じてから停止ボタンを押しても、そのまま続きからプログラムが処理される様で
テープエンド判定を使ったテープ制御(テグザーの初期ロード頭出しや、BASICのFILESなどの頭出し等)でも続けて動作します。

もう少し改良すれば何とかなるかもしれませんが
テープエンド判定の遅延以外は特に不具合もなく使えている為、次にデッキ周りを見る時まで現状維持で使いたいと思います。

以上、X1C専用ゴムベルトの自作でした。



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レトロゲーマーへの道~X1C、電源の故障!?

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ロードテストで「テグザー」を何度も動かしていた時、急に電源がシャットダウンしました。

テグザーは最初のロードからカセット制御が多いにも関わらず
カバーを開けた状態で冷却ファンの効率が悪い中(排気冷却なので)、かなり長時間テストしていたのが原因だと思われます。

慌ててスイッチを切ってコンセントを外した後、電源をファンで冷却してから動かしてみると、無事に動いている様で...

一応、保護回路的なものはある様ですが、それが働く状態はどの道よろしくない訳で
もともとファンが無いのが普通な上、カバーを開けているので本来なら放熱性は良いはずです。
カバーを付ける事で対流か何かで放熱する仕組みがあるとも考えにくいですし、電源が弱っているのは間違いなさそうです。
しかし電源は素人が分解する方が危険そうなので、冷却に細心の注意を払いつつ現況維持で運用して行きたいと思います。

最悪、代替え電源で動かすために、純正X1C電源の値を計測、書き止めておく事にしました。
本当は電流か消費電力も計らないと意味無いのでしょうけど、
知識と腕が乏しいのでX1Cを壊しかねないと思い今回は計っていません。

------------------------------
X1C(CZ-801C)の電源
------------------------------
電源電圧(メイン電源ON状態、全て結線状態、IPL待機画面)
稼働状態   電源ON(電源OFF)
赤-黒間: 4.98V(0.82V)
橙-黒間:12.68V(2.60V)
黄-黒間: 5.03V(4.96V)

電源電圧(メイン電源ON状態、内部電源コネクタを外した状態)
 無負荷   電源ON(電源OFF)
赤-黒間: 5.42V(2.96V)
橙-黒間:12.69V(4.22V)
黄-黒間: 5.42V(4.96V)
------------------------------
メイン電源(電源に付いているスイッチ)を切れば、当然全て0Vになります。
本体前面のスイッチを切っただけでは、待機電流が流れている様ですね。
X1Cにはバックアップ電池が入っていないはずなので、タイマー維持の為でしょうか。

X1センターさんを見ると、電源は一度破損してしまうと修理は難しい様で....
自分は代替え部品を使ったとしても修理自体が出来そうに無いので
最悪の場合、代替えの電源を付けて運用する事になると思います。

電圧的に足りるのか分かりませんが、他のPCの電源を繋いでみるのが一番手っ取り早いのでしょうか?
12Vと5Vのみで動くなら、何とかなるかもしれませんが
カセットの様な負荷の大きい装置を動かす様には作られてないのと思うので、動くかどうかは分かりません。
一応、使っていないATX電源が1つあったので、動かなくなった時に試してみようと思います。



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レトロゲーマーへの道~X1Cカセットデッキ修理-中間まとめ

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本体の動作がホボ完動状態になったとは言え、トラブルが全く無くなった訳ではありません。
この辺りは経年劣化と考えて、メンテナンスして行くしか無さそうです。
今回の追加項目以降、トラブルは出ずにチョコチョコ使いながら2か月ほど経ったので、少しだけまとめてみました。

以下の内容は全てX1Cシリーズのカセットデッキの内容です。
マニアタイプ(CZ-800C)、X1G(CZ-811C)、X1F(CZ-820C)、データレコーダー(CZ-8RL1)の様な
縦型のシャープのカセットデッキとは構造が違う為、ご注意下さい。

まずは2,3点追加になった項目から。



●テープエンド判定機構の修理-その2

前回バラバラになった機構ですが、テグザーやザナドゥなど
なかなか激しいテープ制御のソフトを使いだしたので、またバラけてしまったようです。
症状は同じで、テープを入れても少しだけ読んですぐ止まってしまいます。
これはテープエンド判定スイッチが入ったままで起こる症状です。

 
このピンが抜け落ちてスイッチがロックされてしまう訳ですが
ピンを完全に接着してしまうのは問題が出てくる可能性があるので
芯の部分を気持程度潰して(傷つけて?)、抜けにくくしてみます。

今回は2度目と言う事で、また落下する可能性がある事から
部品が外れた時に落ちてショートしない様に、受け皿を作ってみました。

ジャンクから取り出した、薄い絶縁プラ板です。
このプラ板を曲げて、デッキのネジ2か所と共締めします。
受け皿になるようにグルーガンで囲って、落下の弾みで跳ねない様に、適当にグルーガンで糸を引きます。
   

実際に落ちる所は見れませんが、そのうち落ちる気がするので
その時に、このガードが機能しているかワクワクしながら開けてみましょう。
(蓋を開ける時にひっくり返して結局落ちる気がしないでもありませんが電源を切る猶予が出来ます)



●カセットテープのカタカタ音

一旦収まっていましたが、時々鳴る様でロードエラーにも繋がると思い原因を調べてみました。
 
この金具がカセットをヘッド側へ押し下げて固定しています。
テープデッキのベルトを交換したり修理する時、この金具を外さずに裏返していたのが原因と思われます。
しかし裏返した時、この金具が丁度良い具合に土台になってたりもするんですよね...
金具を外して裏返すと次に当たるのがカセットを巻き取る軸な気がするので少し心配な為、土台として働いて頂いてます。

ネジで止まってるだけなので一度外して押さえ側に少し曲げました。
微かに音が鳴っている時もありますが、概ね改善されたと思います。
曲げ過ぎるとカセットが飛び出そうとしてスロットに入れにくくなったり、イジェクトで引っかかるので注意が必要です。
(つまり、自分は一度曲げすぎたと言う事...)



●不具合個所追加

またまたヘッドが戻らない症状に遭遇しました。
頭まで巻き戻したあと、さらに巻き戻そうとすると自動停止しない上に普通の停止も出来ない為に
ヘッドが戻らず無理やりカセットを出すしか手がなくなりました。

カセットテープを無理やり出したら元に戻りましたが、
カセットテープが入ったままの状態ではヘッドが戻らなかったのが心配です。

その時の挙動として、電源を入れ直すと早送りや巻き戻しのランプが勝手についたり
ストップを押しても停止せずに早送りしようとしたり、かなり怪しい挙動をしていました。

2度もバラけているテープエンド判定機構が怪しいですが、
テープエンド状態から更にエンド方向へ送らなければ起こらない症状なので、今の所は保留中。
分解して調べていないので詳細は不明ですが、後々直したい不具合です。



●X1Cカセットデッキ修理、中間まとめ

○X1Cのカバー&カセットデッキの外し方

個体差はあると思いますが、ツメが硬いのでネジを外して「パカッ」とは簡単に外せません。
カバーを付ける時もバキバキ鳴るほどなので、慣れが必要かもしれません。
過去記事を参考に、外しやすい方法を見つけて下さい。

関連過去記事:~X1Cカセットテープデッキ修理


○電源は入ってカセット操作ボタンも反応するが、カセットが回らない(ベルト問題)

ほぼ全ての人が最初に直面する問題でしょう。
ベルトが切れているか滑っている可能性があり、カセットが正常に回らない原因の一つです。

修理品を購入された方でも、年を重ねる毎に修理が必要になる事も多い箇所です。
「モーター~フライホイール」間、「右巻き取り軸~カウンター」間のベルトは
保存状態が良ければ純正初期ベルトのままでも使える可能性はあり、代替品を探すことも難しくは無さそうですが
「フライホイール~テープエンド~駆動」プーリー間のベルトは、純正品がブチル系ゴムであるため溶けている可能性が高く
使っていない補修部品ですら溶けている可能性があります。
テープエンド判定時に高い負荷がかかるのか、最適なサイズと最適なグリップ力のベルトを用意する必要があり
代替品を探すのに苦労するかもしれません。
グリップ力が低いとテープエンド機構が正常に働かなかったり、再生速度が安定せずロードエラーになる可能性があります。

正常に動く状態のベルトの長さを把握しておくと修理が楽かもしれません。
ベルトの長さの参考値は過去記事を御参照下さい。

関連過去記事:~X1Cカセットテープデッキ修理
       ~X1C専用ゴムベルトの作製


○カセットテープを巻き込む、テープの端が折れてしまう

ピンチローラー機構に不具合がある可能性が高い様です。
ただし、駆動用のベルトが弱い場合も巻き込む可能性があるようで、最初にベルトの確認は必要です。
自分の場合はピンチローラー機構そのもののガタと、ピンチローラーのヘタリが原因だったと思います。
ピンチローラーがしっかりしていれば、ワカメ化したテープもある程度までなら巻き込まずに読める事が判明しました。

・簡易修理方法
テープが上下にズレる場合はピンチローラーのゴムがヘタっている可能性が高いです。
ピンチローラー自体の交換が可能ならば話は早いのですが、レトロ機器はそれも難しく代替品が見つかるまで修理して凌ぐ他ありません。
まずは硬化したゴム部分の面全体を削って、さらに
:上に流れる(上半分が折れるorシワシワ)場合はローラー上側がヘタってるので下を削る
:下に流れる(下半分が折れるorシワシワ)場合はローラー下側がヘタってるので上を削る
最後に上下が丸みを帯びないように、真ん中のみ削って平らにする。

極端に言うと円錐になっていると、尖がった方にテープが流れてしまうので円柱にしましょうって事ですね。
ピンチローラーは基本的にテープを押さえて真っ直ぐ送るだけのゴムなので、精度さえあれば代用品でも問題無いと思われます。

関連過去記事:~X1Cカセットテープデッキ修理~その3
       ~X1Cカセットテープデッキ修理~その4
           

○磁気ヘッドが出ない、戻らない

稼働機械部分の油切れやグリスの固着が原因である可能性が高いです。
ヘッドを出す時は駆動モーターの力を利用してギアを回して出す仕組みなので、ベルトが滑っていないかも重要。

自分のカセットデッキは最初は何度か動いていたのですが急に動かなくなりグリスアップする事で直りました。
1度動いたからと言ってそのままずっと動く訳ではなく、掃除やグリスアップは必要な様です。
モーターに負荷が掛かり過ぎると、モーターの寿命を縮める事にもなると思うので
動いているからと言って、そのまま使い続けるのも考え物かもしれません。

その他、電磁ソレノイド(コイルの電磁力でピンを動かす機構)が働かなかったり弱っている場合や
カセットデッキが停止状態にならない場合も、ヘッドが戻らない時がある様です。


関連過去記事:~X1Cカセットデッキの命日?


○テープは回るがロードエラーになる(読み込み不良、データ位置問題)

カセットテープ自体が問題なのか、X1Cのカセットデッキ自体が問題なのか、
データの書き込み位置が問題なのか、読み込み位置が問題なのか判断が難しいです。

カセットテープが劣化した場合、ノイズや音量低下によりロードエラーになります。
その場合、なんらかの方法で音量を上げてやる事で、読める様になる可能性はあります。
自分の場合、実機でインフォメーションブロックすら読まなかったソフトが
ミニコンポ「DENON D-07」で再生した音声をX1Cで読むことによりロードが可能になりました。

データの書き込み位置は、カセットデッキのヘッド位置とカセットテープの巻き位置によってデータの位置に若干の誤差が出る様です。
その誤差と読み取りヘッド位置の誤差が広くなるとロードエラーになり、Wラジカセのダビングで安定しない原因である可能性があります。
その他のデッキの場合、再生速度やノイズフィルタ等、一概にデータ位置だけの問題とも限らないのが問題を複雑化させる要因でもあります。

自分の場合、X1Cカセットスロットの蓋に物を挟む「斜めロード戦法」が有効だった事から、テープ自体の位置や録音位置がおかしいと思い込んでいましたが
実際は、ピンチローラーが若干ズレた状態でテープを引っ張るために、読み取り位置が正しくなかった可能性が高いです。
なので、問題なくテープを巻き取っているにも関わらずデータを読まない場合は、ピンチローラーが正常に送っているかの確認をする必要がありそうです。

一応アジマス(磁気ヘッドの傾き)を調整する事も可能ですが、そうそう狂うものでも無いと思うので
まずは他の箇所を完璧にしてから、どうしても読み込まない場合は調整してみると良いかもしれません。
音楽デッキの場合、これらの調整に基準音声のカセットテープを再生して、パソコンで音声を解析して調整する方法がある様ですが
自分の場合、X1Cをどの様に調整すれば良いのか分かりませんでしたので、
勘に頼ったトライ・アンド・エラーによる調整となってしまいました。

再生速度の低下によるロードエラーは、自分のカセットデッキでは今の所ありませんが
古くなってくるとモーターが劣化してくる可能性だけは、頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。

カセットテープの位置が安定せずカタカタ鳴る場合もロードエラーの原因になります
カセットテープの押さえが弱い為に起こる様で、カセットの頭からヘッド側で抑える金具か、
カセットスロットにある蓋側からデッキ側へ抑えるバネに問題がある可能性があります。
カセットアダプターの逆転ロック装置もカタカタ鳴る事が多いので、不要なら外してしまうのも手でしょう。
ただし、カウンターが高速で回る様になるで、気になる方はご注意下さい。

関連過去記事:~X1Cカセットテープデッキ修理~その3
       ~X1ソフトのバックアップ最終調整
       ~X1Cカセットテープデッキ修理~その4


○テープエンド判定機構の不良

・テープエンドで止まらない(止まるまで時間がかかる)
テープエンドプーリーにベルトが掛かっていないか、ベルトが滑っている可能性があります。
その他テープエンド機構に不具合があると、スイッチが入らず自動停止しない事もありそうです。
ベルトの長さと弾力とグリップ力によって停止までの時間が変わってくる様なので、最適なベルトを探すのに時間がかかりそうです。

・再生、早送り、巻き戻しなど反応はするが、すぐに止まってしまう。
テープエンド判定スイッチを押す機構のピンが抜けてしまうと
1度テープエンド判定を行った後はスイッチが入りっぱなしになる為、再生しても即停止する様になります。
刺さりが浅くロック機構も無しで逆さ向きにピンが刺さっている為、振動で抜けてしまう事がある様です。
経年もあるでしょうが、注油には細心の注意を払って油分がかからない様にしましょう。
   

関連過去記事:~X1Cカセットテープデッキ修理~その4



●まとめ

○X1C(CZ-801C)カセットデッキの構造と動き(仮)
 
    


現在、解決していないMyカセットデッキの問題点は

○テープエンド判定が遅い
:放置すればいつかは自動で止まりますが、時間のバラつきは大きいです。
○テープエンドからさらにエンド方向へ送るとバグる
:基本的にボタンを押し間違えなければ起こりませんが、テープエンド判定後にFILES等のコマンドを入れるとどうなるか?
試してみると、HuBASIC起動終了後の巻き戻しで自動停止した直後の ” FILES ” は「NG」でした。
つまり2連続のテープエンド判定が上手く行っていない様です。1度目のエンド判定で何かがリセットされていなのかもしれません。

以上、テープエンド判定関係のみとなっています。
エンド判定が遅いのはベルトに問題がある可能性が高いですが、この機構は素人にとっては複雑な動きで難しいです。
テープエンドプーリーが回ってスイッチを押すのは間違いないのですが
駆動用ベルトは1本なので「カセットの駆動ギアが停止すると、テープエンドプーリーも止まってしまうのでは?」
と言う疑問があります。
荷が掛かった状態でテープエンドプーリーを回そうとする為に、ベルトのグリップ力が低いとフライホイールで滑ってしまい
グリップ力が高すぎても全体が回らなくなり、テープエンド判定に遅延が発生するのでしょうか?

その他、電磁ソレノイドがいくつかあって、カセットの上蓋のロックを外す電磁ソレノイド、ヘッドを戻す電磁ソレノイド、
送り方向を切り替える電磁ソレノイドは分かるのですが
動作不明の小さ目の電磁ソレノイドがあるので、追々確認して行きたいと思います。



以上、まだまだ問題が出てきそうですがX1Cのカセットデッキ修理の中間まとめでした。

 

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レトロゲーマーへの道~X1Cを強引にキャプチャーしてみた

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ソフトとカセットデッキ周りが落ち着いてきた様なので、再び何とかキャプチャー出来ないか考えてみました。

USBキャプチャーは、スーパーファミコンやプレイステーションでは問題ありませんが、X1Cでは何故か画像が止まってしまいます。
Windows98SE機のビデオボードでは辛うじて映ってますがノイズも酷くキャプチャー中の映像も見れません。

過去記事:~X1Cの画像キャプチャーを試みる
     ~新たな表示方法の確保



そこで、色々とキャプチャー関連で調べてるときに発見したページ
「PLUS1WORLD」さんの、Webカメラで3DSを撮ると言うものです。

しかし、見てみるとめっちゃ高性能?なWebカメラを使っている様です...
「¥15,000-出すなら、ジャンクのデータレコーダー買うっす!」
って事でWebカメラなんですが超安物使ってみる事にしました。

Webカメラ:ロジクール HDウェブカム C270(ブラック)¥1,220-

このWebカメラ、普通では約40cm以上からしかピントが合わないのですが
改造して手動調整出来るらしいので早速自分もチャレンジしてみました。

普通に分解して、カメラの歯車を回すだけ。
  
テレビ画面ぐらいの引き映像なら40cm以上ありそうですが
カーナビ画面の場合は、そこそこ近くから撮影するのでピント調整が必要です。

調整自体は結構簡単ですが、カメラの位置が定まらないのでピントを合わせるのが難しいです。
なので、カメラの位置を決めるスタンドを作る事にしました。



●自作、Webカメラスタンド

基本的にディスプレイに乗せるタイプのWebカメラなので支えるスタンド部分がありません。
なので100均素材で作ってみました。

どこかのホームページを参考に、スマホスタンド+カメラスタンドで。
ネジが合いそうなスマホスタンドが無かったので、スマホスタンドに穴をあける事にしました。
  
スマホスタンドクリップとカメラスタンドを合体させて完成♪

 
もともとがスマホスタンドなので使えるのは当然ですが
さらに角度調整が容易になるので、スマホカメラスタンドとしてもオススメ。
100均三脚の足が短い為に場所は選びますが、自撮り棒と違って引きの写真を撮れるのが魅力です。

216円で作れる、色々なものを挟めるスタンド、なかなか使えると思うのでお試し下さい。



●穴あけの小技

ドリルを使わずプラスチックに綺麗な穴を空ける方法です。
昔流行った?ドライバーセットを使います。

子供の頃から愛用しているドライバーセットですが、今でもあるのでしょうか?

昔は全く用途が分からなかった、ネジドリル型のものがプラスチックの最初の穴あけに大活躍します。
エグり取る感じで穴を開けて行くので、初期の段階では尖ったキリよりも穴をあけやすいかもしれません。
ちょっと近場の100均を見た限り、今のドライバーセットではネジドリル型が付いてないんですよねぇ。
大きめのダイソー辺りに行けばあるかもしれません。(ワザワザ買いに行くほどでありませんが。)

穴のサイズの微調整も可能なので、ピッタリの穴を空けたい、
けどピッタリサイズのドリルなんてイチイチ買ってられないって時に使えたり使えなかったり。
材質によって難易度が大きく変わりますが、概ね手動で何とかなるので
特別な工具を買う必要が無いのが魅力。(今となっては、このドライバーセットが特別かもしれませんが..)
綺麗に仕上げたり、良く穴あけするとか金属の穴を広げるなら、テーパーリーマーを買う方が早いと思います。

穴を開ける場所をマークして、最初に透明の尖った千枚通しっぽいやつで、中心点を決めます。
  
次に青いドリル型ドライバーで、少しずつ削りながら堀進めます。
    
ネジ型に刺さるからと言って、一気に穴を開けようとするとプラスチックが割れてしまう事もあるので
ワザとネジ山を潰す感じでプラスチックをエグリ取ります。

貫通したら、緑の細い+ドライバーから順に大きな+ドライバーに変えて穴を広げて行き
好みのサイズより気持ち小さ目まで広げます。
    
  
頃合いのサイズまできたら、少し大きめの+ドライバーで穴のサイズを調整しつつバリ取りをして完成♪

今回はこの段階で希望のサイズになりましたが、橙色の+ドライバーの次はマイナスドライバーしか無く
+ドライバーほどは綺麗に削れないので、上手く広げて行くしかなさそうです。
 

どれぐらいの使用頻度か分からなくてドリル+テーパーリーマーを買うのを躊躇う自分は結構この方法を多用します。



●実際にキャプチャーしてみる

ケンウッドの8インチナビで撮るのを忘れた風orz
キャプチャー方法は
・テレビの場合
 X1C > 簡易アナログ変換 > RGBコンバータ(RGB-VIDEO-CV04N) > S端子 > 液晶ビエラ か液晶レグザ> Webカメラ(C270)です。
・カーナビの場合
 X1C > 簡易アナログ変換+簡易複合同期 > ナビチューナーへRGB入力> ナビモニター > Webカメラ(C270)です。

キャプチャー自体に問題はありませんが、以前より同期にかなり時間がかかっている気がします。
RGBユニットにして色々組みつけた事でノイズが乗っている可能性もあります。
それとも単にソフトの表示方法によるものでしょうか?
どうもこの液晶ビエラは、画面が暗転すると再同期がかかる様ですね。



「ばってんタヌキの大冒険」
ロックマンがヌルゲーに思える程の鬼畜仕様である「落とし穴」がこのゲームのポイント。
なかなか色使いが綺麗で音楽も子供の頃からずっと耳に残っているお気に入りのゲームです。


・液晶ビエラでは、スタート時の同期にやたら時間がかかります。


・液晶レグザでは、スタート前の文字とMAP切替の時に同期ズレで流れそうにブレます。


・パナソニック7インチカーナビモニターは元の画質がアレだったので色褪せた感じに?液晶のせいかも。


「No.1ゴルフ」
この音楽大丈夫なんでしょうか?w
昔はこんな感じのタイトル音楽が多かった気がします。


・液晶ビエラですが、ばってんタヌキの大冒険より長い間同期に時間がかかっている感じ。


「メーベルズマンション」
操作がやたら複雑で仕掛けも難解なため、ほぼスタート地点に近い所までしか進めなかった記憶。


・液晶ビエラでは、デモ中の場面転換で暗転する度に同期しようとして乱れまくりです。


・液晶レグザでは、常に流れそうになりブレます。場面転換では問題ありません。


「う~ん、信号とか問答無用でキャプチャー出来るし。もうこれでいいやん。」
とも思える程度で、画質的には昔のカメラの印象からすると全く問題ありません。
フレームレートは当然30fps以下ですが、まぁ何やってるか分かれば良いでしょう。
実機で遊ぶのは自分ぐらいで、普通の人はエミュレータでプレイするだろうしね。
何より、SSがメインPCで撮れるのが良い!!

しかし液晶だとブレが結構大きいですよね。あとは光源の反射の問題。
この液晶ビエラは応答速度もそんなに早くないのと液晶でのブレがある分、余計に...
ブラウン管のモニターを所持していないので分かりませんが、もう少しマシにキャプチャー出来るかもしれません。

まぁ現状一番安定しているキャプチャー方法なので、次の手を思いつくまでコレで行きましょう。



●まとめ

液晶による表示のブレの問題が大きいものの、一応の目標は達成出来ているのではないでしょうか?
何をやっているのかが分かればokだと思っていますが、雑音が入らない様に本体から直接音声を取っている為に
X1C本体のカセットデッキのメカ音をお伝え出来ないのが残念です。

今回、何より気になったのは「液晶ビエラの同期の遅さ」
マッピーなどでは起動時以外は再同期がかからない為に気になりませんでしたが、
この同期の遅さは問題ありなので、何とかしたいと思っています。

USBキャプチャーはステレオで録音出来るので、片方をマイクにしてX1Cに内臓するとか
音声を混ぜて録音するとか、まだまだキャプチャーに関しても改良の余地はありそうですね。
まぁ、動画でカセットのロード時間を待ってもらうのもアレなんで、
先に動画で早送り編集の仕方とか勉強しないとダメですけどw

100均カメラスタンドは応用が利くので1つぐらい持ってると便利です。
ただし、三脚の角度と首振りが弱いので重い物には使えませんのでご注意を
カーナビモニターが、この三脚のネジ穴に丁度合うサイズなのですが
スグに倒れそうになる為に使い勝手は良くありませんでした。

Webカメラキャプチャー。最大の欠点はカメラ位置のセッティングの煩わしさにあります。
普段から据え付け出来る場所やケースが有れば良いのでしょうが
自分の様に、あちこちからモニターを移動させてきたり、
決まったモニターの位置にカメラをセッティングするだけでも時間を食うので
「空箱+ナビモニター+固定カメラスタンド」みたいな使い方が良いかもしれませんね。
あとは、やはり視界にカメラが入ってしまうので別途モニターを分岐しないと気になります。

モニター以外を映す定点カメラとして考えると、USBケーブルの問題が出てくるので
結局はWebカメラの延長線でしかない感じでしょうか。
USBケーブルを延長で伸ばし過ぎるとカメラを認識しない事もあったので、応用は利き難いと思います。

折角それなりにキャプチャー出来る様になったにも関わらず
設置が面倒でWebカメラキャプチャーの使用頻度が低く、携帯カメラに頼ってしまうのでした。




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レトロゲーマーへの道~X1フリーゲームを実機で動かす

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なんと、X1にもフリーゲームのソフトがありました!!

しかも、公開ソフトは結構新しい模様。
ココみたいな過疎ブログに漂着するぐらいの方なら既に御存知の方が多いと思いますが
「イナブキX1ラボ」さんのページです。

初期にX1で色々検索している頃から気になっていて、
最初 「ラリーX」 が目に付きましたが版権の都合で配布出来ない様で、
その他のゲームのカセット版も販売停止状態だった為に、てっきり他のゲームも紹介だけで遊べるゲームは無いものと思っていました。
何度となく検索にひっかかって訪れていた時に、ふとダウンロード版がある事に気が付いたので
早速、自分の好きなジャンルのアクションシューティング「BattleBattle」を試してみたいと思います。

これ、ジャンルはレトロゲーになるのか、レトロ風の今時のゲームに当たるのか、どうなんでしょ?w
最近、ファミコンで新作が発表されましたが、それに近い感覚に見舞われますね。



●「BattleBattle」のカセットテープ作成

折角だし実機で遊びたいと思ったので、まずWAV化してカセットテープソフトを作りたい所。
カセットテープ版は公開されていないので、ダウンロード版を使用します。
特に難しくは考えていなくて、方法はJODAN-DOSと同じくファイルそのものをイメージから取り出して
バイナリファイルをWAVに変換、X1Cにカセットアダプターで送る方法を試みます。

参照過去記事:~JODAN-DOSを手に入れろ!
       ~JODAN-DOSを手に入れろ!アゲイン

TAPファイルからバイナリファイルの抽出方法が分からないので、手順としては
・エミュレータのJODAN-DOS上でTAPイメージから「BattleBattle」をロード
・Newディスクを作って、エミュレータのJODAN-DOS上でD88イメージにセーブ
・D88イメージからバイナリファイルを抽出
・抽出したバイナリファイルをWAV化
・カセットアダプターで実機へロード

「これだっ!」


作業を始めて、特に問題なく進みます。
「X1LOAD」で”Battleba”が抽出され、そのままWAV化してみましょう。
実機のJODAN-DOSからカセットアダプター経由でロード、カセットテープにセーブしてテープ版の完成♪
インフォメーションブロックも入れて2:35、HuBASICと同じぐらいです。実機カウンター65。

電源を入れなおしてロードしてみました。


「...」

「...」

「...」

残念ながら立ち上がらず...orz

旧タイプのTAPイメージなので、一度D88に落とした時点でダメなのでしょうか?
TAP2WAVが使え無さそうなので、「x1tape」を使うためにバイナリファイルを取り出す必要があります。

症状は、ロードは完了している様だが実行されない、もしくはハングアップしている風?
画面がブラックアウトしたまま動かないのです。
ロード時にアドレスも出るので間違ってはいないだろうし、
カセットテープが巻き戻されるのにIPLへ戻されない事から
チェックサムも通っていてロードエラーでは無いハズなんですけどねぇ。

何度か試してみたものの、その日は上手く行かず。後日再びチャレンジ!



●「BattleBattle」のカセットテープ作成-その2

もう一度最初から確認。
まずはエミュレータで動く事を確認しました。
X1C仕様の自分のエミュレータは、TAPイメージのみで問題なく動きます。
このTAPイメージからバイナリファイルを取り出す事は間違いないはずです。

前回同様、Newディスクを作って、エミュレータ上のJODAN-DOSを使ってTAPイメージからロード
D88イメージにSAVEして、「X1LOAD」でファイルを取り出します。
今回はファイル名を「Battle.sys」にしました。

WAVの長さは2:56。実機カウンターは73ほどです。
   
ん~ダメっぽい....前回と全く同じ。そら同じ事しかやってないのだから当然ですね。
しかし、前回とWAVの長さが違うのはどういう事?

さて、ここからどうするか?

まずは、エミュレータで動かなければ意味が無いのですが、WAVファイルをTAPイメージに戻すのは難しそうなので
バイナリファイルを「X1SAVE」を使ってD88イメージに戻してみます。
そのままエミュレータ上でD88イメージから起動確認してしまうと、ソフトが動いてないだけかIPLから読んでないのか分からなかったので
一旦エミュレータ上のJODAN-DOSで戻したD88イメージから「Battle.sys」をロードしてから実行してみます。
最初のバイナリファイルを取り出す時にJODAN-DOSでLOADしてからの実行でも起動出来る事は確認済みなのです。

ん?この方法でもダメっぽい?
実機と同じく、ブラックアウトしたまま起動しません。
どうやら、イメージファイル<=>バイナリファイル変換でなにかしらの失敗をしている様です。
実機云々の前に、まずはTAPイメージから取り出したバイナリファイルを再びD88イメージに戻して
エミュレータで動くかテストする必要がありそうです。

再び現状確認。
・D88イメージからバイナリファイルを取り出す前なら動く事は確認済み。
・ファイルを取り出したあと、「X1SAVE」を使って戻してみると動かなくなる。

って事で、どうもファイルを取り出す時か戻す時の処理で正常なファイルで無くなっている可能性があるので
今までバイナリファイルの取り出しに「X1LOAD」を使っていましたが、試しに「d88x1x」を使ってみましょう。

ファイル名が長いだけで特別変わりなし。
「ファイル名が長い」って所に少しひっかかりました。
「X1LOAD」は8文字で切られてしまいますが、「d88x1x」はそのまま抽出可能です。

そこで、「X1SAVE」を見てみるとオプション設定が結構がありました。
今まで色々試してみてダメだったので、フルオプションで戻してみます。

x1save    :ソフト本体
 BBback.d88 :イメージファイル(ここに戻したい)
 Battle.sys :書き込むファイル名
 BattleBattle:書き込んだファイルのファイル名
 /O     :ファイルモード(バイナリ)
 /I     :IPL起動
 /R0100   :読込アドレス
 /G0100   :実行アドレス

--------------------------------
x1save BBback.d88 Battle.sys BattleBattle /O /I /R0100 /G0100
--------------------------------
これで書き込むと、戻したD88イメージファイルで起動する事が出来ました。

つまり、上記の指定をしてWAV化出来れば、実機でも動く可能性が高いと思われます。
それを踏まえて、改めて「x1tape」のオプションを見てみると...

x1tape -file2wav     :ソフト本体とコマンド
 -filemode ipl      :ファイルモードIPL
 -start 0100       :開始アドレス
 -entry 0100       :実行アドレス
 -filename BattleBattle :ファイルネーム
 "Battle.sys"      :ソースファイル名
 BB.WAV         :WAVファイル名

------------------------------------------------
x1tape -file2wav -filemode ipl -start 0100 -entry 0100 -filename BattleBattle "Battle.sys" BB.WAV
------------------------------------------------
「こうかっ!!」

2:51のWAVファイルが完成♪

前回同様、JODAN-DOSでロードしてカセットテープにSAVE。
今回は何となく行けそうな気がしたので裏面にも保存して、いざカセットテープからロード!!


「...」

「...」

「...」

「うぉ~!!動いた~!!」
(そりゃ動くようにプログラムされてるのだから当然ですね)


動かなかった原因は、違うファイル名にした事でアドレスか何かが変わってしまったとかでしょうか?
正確な理由は素人の自分には分かりませんが、動いたので問題なし!



●X1C実機での表示テストとテストプレイ

カーナビモニター(簡易アナログRGB変換+簡易複合同期)では問題なく表示されますが、やはり液晶レグザでは流れそうになります。
RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N](簡易アナログRGB変換)はS端子出力ですが十分見やすくて綺麗だと思います。


 
パナソニックナビ・7インチワイドモニター(RGB接続)

 
ケンウッドナビ・8インチワイドモニター(RGB接続)

 
RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N] + 液晶レグザ(S端子接続) + 携帯カメラ

 
RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N] + 液晶ビエラ(S端子接続) + 携帯カメラ

 
オマケ(純正RFビデオコンバータ + コンポジット(無理やり)S端子変換 + 液晶ビエラ + 携帯カメラ)


少しだけ遊んでみました。お約束の初見殺し満載で楽しめますねぇ~。

X1C実機 + RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N] + 液晶ビエラ(S端子接続) + Webカメラキャプチャー動画
(今更だけど、ちょっと映りが悪いですねorz カメラ配置が悪かった可能性がががが)

うん、動画の様に1面のミサイル地帯での全滅率が半端ないw
一応攻略動画がある様ですが、自分は見ない派なのでクリアまで結構時間がかかるかもしれませんね。
何度かチャレンジしてステージ2の感電する敵みたいな所で一旦終了。
続きは(レトロじゃないけど)ソフト紹介の方で!!



●まとめ

あとで気が付いたのですが、「X1EMUとPadKey98のページ」さんの所に
テープイメージからファイルを取り出す「TAPLOAD.EXE」ってのが有ったのですねorz
毎度の事ながら遠回りしてますが、記事を書く為に見直す事で色々気が付いたりするので、OUTPUTはオススメですよ~。
しかし、この「TAPLOAD」を試してみましたが「BattleBattle.tap」は読めませんでした。
D88と違って、TAPファイルって色々条件が厳しそうです。ただ単に自分のやり方が悪いだけかもしれませんが...


○「BattleBattle」のカセットテープ作成方法まとめ
必要なもの:
・「BattleBattle」イメージファイル(イナブキさんのページからダウンロード可能)
・X1エミュレータや下記ソフトが動くパソコン(ファイル変換、WAV再生に使用)
・X1エミュレータ(バイナリファイルを取り出す為に使用)
・JODAN-DOS(バイナリファイルを取り出す為に使用)
・「X1LOAD」か「d88x1x」(バイナリファイル抽出用ソフト、検索してダウンロード可能。)
・「x1tape」(バイナリファイルをWAV化するソフト、X1センターさんよりお借りしてます。掲示板のリンクよりダウンロード可能)
・カセットアダプター(WAV音声でX1C実機へロードする為に使用)

カセットテープ作成手順:
・エミュレータで「NewDisk.d88」を作っておく。
・エミュレータで「JODAN-DOS」を起動、ついでに「NewDisk」をフォーマットしておく。
・エミュレータへ「BattleBattle.TAP」をセットして、JODAN-DOSから「BattleBattle」をロードする。
・エミュレータ上のJODAN-DOSで「BattleBattle」を「NewDisk.d88」にセーブする
・「X1LOAD」で「NewDisk.d88」から「BattleBa」を抽出
・「x1tape」を使って「BattleBa」をWAV化
コマンド一例: x1tape -file2wav -filemode ipl -start 0100 -entry 0100 -filename BattleBattle "BattleBa" BB.WAV
(上記ファイル名は使用するソフトにより違う事があります。-filenameの後ろ1つ目は変更すると動かない可能性があります)
・X1Cにカセットアダプターをセット(一旦停止しておく)
・BB.WAVを再生する機器はヘッドホン出力へ接続(音量は大き過ぎても小さ過ぎてもエラーになる事がある)
・X1C実機で「JODAN-DOS」を起動
・X1C実機の「LOAD」コマンドでロード開始後、先ほど作ったWAVファイルを再生する。
・ロード完了後、空のカセットテープ(10分テープでOK)を入れて、X1C実機「SAVE」コマンドで保存。
コマンド: SAVE "BattleBattle",0100,CADB,0100
・カセットテープを天にかかげ、好きな 「お宝GET!」のBGMを脳内再生する。

起動方法:
・IPL待ち受けでカセットテープを入れて自動ロードまたは”C”キーでロード。
・問題なければ自動で起動します。
(ちなみに、IPL待ち受けからカセットアダプター経由で直接WAV音声でロードしても起動します。)


上記方法は、所持本体がX1Cで外部FDDを付けるのも敷居が高い方にオススメの方法です。
またCZ-8RL1があれば、こんなに面倒な事をする必要は無いかもしれません。
自分は所持していないので方法は分かりませんが...

「JODAN-DOS」以外のOSでもファイル移動が可能であれば、同じ様に取り出せると思います。
また、自分は見つける事が出来ませんでしたが、TAPファイルからいきなりバイナリファイルを抽出するソフトや
エミュレータなしでファイル変換出来るソフトがあるかもしれません。


今回は「BattleBattle」でテストしてみましたが
他にも、コマンド入力式アドベンチャー「CROSS PILLAR AUBERGINE」や
現在開発中の、ダンジョンRPG「RUINOUS13(仮)」の進行状況も随時UPされていますので要チェケラッチョ!!

この「BattleBattle」は、自分好みのジャンルでロード時間も頃合いなので、ちょくちょくテスト用に起動してみたいと思います。
本格的なゲームソフトをフリーで公開して下さったイナブキさんに感謝感謝な日々なのでした。



記事はイナブキさんの許可を頂いて掲載しております。
今回ご紹介したソフトの著作権はイナブキさんにありますので、動画、画像等の引用、転載はご遠慮くださいませ。



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レトロゲーマーへの道~X1CをLEDレグザに表示

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現在、RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]のS端子接続で液晶ビエラに表示出来ているものの
以前の「ばってんタヌキの大冒険」でのWebカメラキャプチャーテストで
ブラックアウトした時に同期信号をロストし、やけに再同期に時間が掛かかっていました。


チャンネルをオートスキャンしているような感じで同期を取っている為に時間がかかっているのでしょうか?
同期の遅さにかなり違和感を覚えたので、今回はこれを何とか出来ないかと思い色々実験してみる事にしました。

初めてのテストでRGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]を繋いだ時に、ここまで時間がかかってたら
「つかえねぇコンバータだなぁ」って印象を持っていたはずです。
と言う事は、本来はもっと同期時間が短いはず?
つまり、内蔵する為に色々付けたせいで、同期信号にノイズが乗っている可能性があるという仮説を立ててみました。

ただし、一番最初にテストで使ったソフトがマッピーとかの固定画面でスコア等の外枠が常にあり
起動後は同期ロストしなかった為に普通に見えていただけの可能性もあります。



●同期に時間が掛かる原因を探る

内蔵出来るには出来たRGBコンバータですが実用性が下がっては意味がありません。

電源から何から一度切り離して繋いでみたものの全く変わらず。
内蔵と同期時間は関係なかったのかもしれません。
ひょっとして、同期が正確に取れないのってX1C本体自体が出してる同期信号が
「かなりルーズだから」って事なのでしょうか?

実際に入力周波数が出る液晶ビエラに繋いだ時は
水平周波数が15.9kHz垂直周波数が61.8Hzでした。
普通は15.6kHzと見た記憶があるのですが
この0.3kHzの差って無視しても良いのでしょうか?

さらに原因を探るべく、色々試してみます。
純正RFビデオコンバータを繋いだり、カプラーを抜いたり刺したり。
カーナビのRGBモニターで同期が狂う事は基本的に無くて、フラッシュの時だけブラックアウト風に見えなくなるだけです。
何となくですが、本体のデジタル6ピン端子を抜き差しした時に、同期完了までの時間が変わっている様な気が?
「この6ピン端子は結構怪しい...」
もしくは、その6ピンからRGBコンバータまでのケーブル。
初期のテストに使ったものとは別のケーブルである事と、途中で同軸ケーブルを別の同軸ケーブルで継いでいる
元々がジャンクコードである事や、カプラーがジャンクで適当に合いそうな物を使っている事などなど
怪しい所が結構あります。

あと、LEDレグザは何を繋いでも同期が取れにくいって言うのはあるのですが
流れそうになる頻度が、道中の結線方法によって変わる気がします。
つまり、途中でノイズを拾っていたりして、一定の範囲内の同期信号からズレている可能性もあります。

なので、折角作った内蔵RGBコンバータですが、一度分解してノイズを意識しながら組みなおして
検証してみようかと思います。



●RGBコンバータの接続を改良する

液晶ビエラはブラックアウトする度に再同期がかかる様で、たとえ同期までの時間が短くなっても色々と問題があります。
なので最終目標は、同期が少し?合わず常にブレブレの「LEDレグザでの正常な表示」に変更しました。
一応同時に、液晶ビエラの同期時間の短縮も目指します。
接続は、X1C実機>RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]>LEDレグザS端子接続です。

LEDレグザでの症状
・ゼノン:完全に流れる。上から下へ、表示の全てがループ
・その他のゲーム:基本的にブレブレで、何とか踏みとどまっている。

これはRGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]でも、純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]でも同じ症状です。
まぁ99%ブレるので、ホボ全てと言っても良いでしょう...
描画形態によって、変わってくるのかもしれませんね。

頻繁に「映像が流れる」って書いてますが、「どんな感じなんだよっ!」って方の為に
実際に携帯カメラで録画したものがありましたので貼り付けておきます。

レトロPCを今時の画面に表示させようとしている方なら良く見かける光景だと思われます。

まずはケーブルから。
初期のテスト段階での写真を見ても、X1用ファン前でテストしていたので、長さはこの程度ならokなはずです。

なので、途中で継がずにシールドケーブル1本で繋ぎ直します。

ジャンクケーブルは結構古いもので線自体が太そうだったのでRS232C辺りの細めのケーブルで作り直しましょう。
差し込みの接点で問題が発生している可能性もあるので、RGBコンバータ基盤側の端子を確実な物に変更。
(と言っても、またジャンク部品な訳ですがw)
  
ピンを付け替えようと思ったらハンダが綺麗に取れず土台が取れてしまったので
そのまま刺したら丁度良かったという写真。
ノイズの元となるので出来るだけファンレスにしたい所ですが、このRGBコンバータは熱に弱いと言う情報があるのと
PS3クーリングファン用の電源が熱を持つので、やはり冷却ファンは付けておきたい所。

まずは、初期のテストに近い感じで確認してみましたが、やっぱり全く同じです。
LEDレグザだとIPL画面から流れそうになりブレブレ。
ゲーム画面も流れそうになり踏みとどまる感じでブレます。

そして確認の為にX1C本体の6ピンコネクタを繋ぎ直ししている時に何故か画面が流れなくなりました。
しかし、ノイズが酷く乗っている様で全体的に白くモヤがかかった様に見えます。
代わりにIPLの文字は全く流れません。

この白いモヤモヤは見たまんまです。
何となく配線の接触不良か断線な気がしたのでX1C本体側の6ピンコネクタを見てみるとアース線が断線していました。
「あれ?アース無くても映るんだ?なぜ?」
RGBHVの5本でも表示されている事になります。


そこで、素人判断ですがX1Cのアースから何等かかのノイズが逆流していて
それが同期の邪魔をしているのではないか?と考えました。
これが、自分のX1C個体特有なのかX1Cはどれでもこうなのか、試す術がないので分かりませんが...

そこでノイズカットが出来ないかと、外れてしまったGND(-側)にダイオードを入れてみました。

「お?いけるかも?」
LEDレグザで流れる事無く表示されました。

テストで同期に時間がかかっていた「ばってんタヌキの大冒険」を起動して液晶ビエラに繋いでみると、
同期が取れませんでしたorz

ずっとこのまま...

そう言えば、複合同期のRGBモニターの場合は全くブレません。
簡易複合同期を作る為に、同期信号側にダイオードが入っています。
「つまり信号側にダイオードを入れるのも有効で、そちらの方が自然なのかな?」
と思い、同期信号側にダイオードを入れてみましたが、こちらは全くダメでしたorz

再びダイオードをアース側だけにして、LEDレグザに繋ぎ直して良く見てみると
若干、画面が全体的に波打っている事に気が付きました。
どうやら、今までブレていたLEDレグザですがノイズが乗ることで同期が取れている風?
このノイズを消しつつ、同期はそのままで表示させる方法は自分には分かりません。
最初は「ブレが止まれば少しぐらい表示が変でも良いかなぁ~」と思っていましたが、
このウネウネは中々気になるレベルでずっと見ていると酔いそうになります。

まぁ折角流れが止まったので、このウネウネのまま少しテストしてみましょう。
ザナドゥでCテープ(キャラクターデータ)を作ってみました。
Cテープ作成過程では大体安定して表示されていたのですが、画面がグラつく時が少しだけありました。
画面を暗くする事で若干ノイズは見えにくくなるものの、それでも暗転すると結構気になります。
  
Cテープ作成過程でのグラ付き。どうやらテープの制御と連動してグラつく様なので
やはりX1C内でのノイズが同期のズレる原因なのかもしれません。
完璧なものは今の自分の能力では作れそうにないので、この辺りは妥協するしかないのでしょうか?

ザナドゥのテープ制御がガチャガチャ鳴りますが電源は安定してそうです。
冷却ファンのおかげで熱も大した事ありません。約40分かけてCテープ作成完了♪
パレット0番の青色べた塗りは表示されませんが、以前の様に画面が流れる事はありません。
 
しかし、Cテープ作成中はそれほど気にならなかったウネウネ。
写真では分からないですが、ゲームが始まってみると、とても気になります。

その他、JODAN-DOSとゼノンでもテスト。
  
写真でみると綺麗なんですけどねぇ。
表示が増えるとウネウネが目に余ります。

何とかLEDレグザでホボ流れずに表示出来る様になったものの
このウネウネのまま使うのはちょっと辛そうなので、何とか改善出来ないか色々実験してみたいと思います。


つづく



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レトロゲーマーへの道~X1CをLEDレグザに表示-その2

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X1C~RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]間のGNDにダイオードを入れる事で
何とか画面が流れる事無くLEDレグザに表示出来た訳ですが
謎のウネウネが発生する為に、いまいち実用的ではありません。

前回のテスト中に、ふと思いました。
「31KHz無理矢理設定プログラム」は31kHzディスプレイに映すのが目的?ですが
プログラム自体は同期周波数を任意に変更出来るもの?なので
「流れる原因が同期周波数なら、これで微調整すればどうだろうか?」と。

以前に、このプログラムのみで直接表示出来るディスプレイが手持ちに無いか調べましたが
自分の所持ディスプレイはどれも対応していませんでしたね。

過去記事参照:~X1Cの画像キャプチャーを試みる

ハード的に流れを止めるには、それなりの知識が必要ですが
手間は増えますが既存のプログラムが存在するなら、素人にとってはこちらの方が簡単なのかもしれません。

と言う事で、アースダイオードを一旦外してプログラムによる調整が出来ないか実験してみました。



●X1Cへ、TXTプログラムファイルの取り込みを試みる

「X1センター」さんの「31KHz無理矢理設定プログラム」は前回手入力してカセットテープに保存したのですが、
カセットの数が増えて見当たらなくなったので、再び入力する必要があります。

そこで、今回はファイル変換してWAVから取り込めないか実験してみました。
「X1センター」さんからソースをメモ帳にコピペ>WAV化>X1C実機のHuBASICでロード

「これだ!!」

取りあえずダウンロードそのままのファイルとテキストエディタで改行保存したファイルを用意。
まずは、改行保存したファイルでテスト
「x1tape」での変換時にベーシックモードにするのを忘れずにWAV化、カセットアダプターを使ってロード。


一瞬でロードが終わりますが、残念ながらこんな感じ


次はダウンロードしたそのままのファイルをWAV化してみます。
ヘッダは当然読みますが、ロードが全く終わらない...

少し調べてみると、どうやら文字コードの違いで全く読めない可能性があるようです。
そこで以前JODAN-DOSを簡単に取り込むイメトレをしていた時の「ベーマガの取込みの記事」があったページを見てみます。
”「個人ページ」~nicotakuya”さん
特殊記号は無いはずなので、やはり改行コードがダメな模様?
なるほど、txtをbasに変換してくれるソフトがあったのですね。X1LOADと同じ所です。
”X1EMUとPadKey98のページ”さん
TXT_UTL.EXE ... テキストファイル中のコントロールコードを変換します。
例「TXT_UTL.EXE /R2 niru.txt niru.bas」

このソフトを使って変換されたファイルをテキストエディタで確認すると、改行なしに変換されています。
そこから「x1tape」でWAVに変換してみましたが、上手く実機のX1Cに取り込めません。
やはりエミュレータに取り込むのとは方法が違うのでしょうか?

違う所は、あちらは「tapsave」こちらは「x1tape」って言う変換時ですかねぇ?
ならば次は、ファイルモードをbasではなくbinでWAV化。
しかし、ダメそう...

「x1tapeにもascがあった!」  ...  しかし、「Tape read error」

ん~、自分の脳内レベルでは手詰まり。

TXTファイルとbasファイルとASCIIファイルの形式の違いなんでしょうが、ちょっと混乱してきたのと
当初の趣旨とは離れている上に素人考えでは時間がかかりそうなので、脳内レベルが上がってから再挑戦するとして
今回は結局、手入力することにしましたorz

「X1センター」さんにある「31KHz無理矢理設定プログラム」を手入力する場合、
270行が2行ある為に、このまま入力してしまうと最初の270行が消えてしまうので注意。
後ろの270行を適当に275とかにすればOKです。
(まぁ、これを使おうと言う人なら書くまでも無いと思いますが...)

また、自分の所持する「CZ-8CB01 V1.0」では、WIDTH命令等が貧弱なため
このまま入力するとエラーが出ますので、110行は「WIDTH 80」のみに書き換えています。



●31KHz無理矢理設定プログラムでLEDレグザへの表示を試みる

接続はRGBコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」+LEDレグザ(S端子)です。

 
当然、最初は正常に映りませんが変更していくと映りました。
しかもアースダイオード無しでも流れることがありません。
位置などを微調整していき、ベストポジションの数値がコレ?(写真取り過ぎて分からなくなったorz)


「X1センター」さんによると、「数値を半分にしたらWIDTH40でも映るよ(はぁと)」とあったので試してみました。

こちらも流れる事無く調整可能です。

そこで、LEDレグザでの流れが止まったと言う事は、X1C本体の設定とLEDレグザの表示が合致したという事。
これなら純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]を使っても流れずにLEDレグザに映せるかも?
って事で実験。

ビエラはオート同期機能が強烈なのか、逆に合いませんでしたが、
純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]+LEDレグザ(コンポジット接続)は表示可能に!!

コンポジットなので色がアレですね。(無理やり合わせてるのでいつも以上に?)
それでも80桁表示でここまで文字が見れるのは画面サイズが大きい(24ワイド)からか、LEDレグザの補正のお陰なのでしょうか。
白黒にすると綺麗。


ずっと純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]が壊れてるのかと思っていましたが、
今回色々試してみて、「本体からの同期信号が既にズレている可能性が高い」
もしくは、「これが昔なら正常な範囲内だった」って事ですかねぇ。

そして、TVによって、同期の取り方と補正能力に、かなり差があるって事も分かりました。
実用と言う面では進歩はありませんでしたが、今まで謎だった事が少しずつ見えてきた様な気がします。


ここで再び思いつきました。
ひょっとして、これで今まで取り込めなかったUSBでのキャプチャーも出来るようにならないだろうか?
普通は下の様に画面が止まってしまいます。


ちょっと「LEDレグザに表示」と言う目的から横道に逸れてしまいますが、
「キャプチャー可能=標準の信号」なんじゃないかと思ったので、予定を変更してキャプチャーテストです。



●「31KHz無理矢理設定プログラム」を使って、USBキャプチャーを試みる。

まずは、同期が流れやすいLEDレグザTVで水平同期を合わせます。
そして繋ぎ変えてみる。

うぉ~、映っとる!!
しかし、プログラムを”Break”(停止)するとキャプチャーも止まるオチ...
と言う事は、最初から繋いでおけばどうなるか?

こうなります。

実行からキャプチャーは出来てます。
途中、表示は正常とは言えませんがフリーズする事はありません。
しかしBreakするとキャプチャーは止まります。
X1C自体がフリーズしている訳ではないのでRUNすると再びプログラムが走り出し表示はされますが
何度やってもBreakでキャプチャーがフリーズします。

X1センターさんを見ると
「4.DEFCHRスイッチを押してCRTCレジスタを固定すれば終了です。」とあるので
この設定を固定する方法が有る模様?

しかし残念ながらX1Cには無い?orz
後ろのリセットスイッチを押すとX1C本体自体が止まってしまった気がします。
IPLスイッチも無いので、X1turbo用なんでしょうねぇ。


Breakでキャプチャーが見失う原因が分かりません。
プログラムを停止すると値が元に戻るのかとも考えましたが、LEDレグザTVの方はブレずに表示されているんですよね。
しかし、そのままの状態で”ゼノン”をロードして実行するとHuBASICのタイトル部分で既に流れてしまいます。




にしても、これだけ同期周波数を変更してるのにキャプチャー出来るって事は
キャプチャー中にフリーズしてしまう原因が、微妙な同期周波数の問題ではないって事なのでしょうか。
そして何度も試している内に、ある事に気が付きました。

「プログラムの、かなり最初の方でキャプチャー出来るようになってる?」

プログラムのコメント文に「' 525 LINE SETUP」とあります。
どうやら走査線?を525本に設定すると、USBキャプチャーで取り込める様です。
X1センターさんの「ちょい技」にある「自動HI RESO対応パッチ」も同じ効果があるのでしょうか?
そうすると、普通のソフトもUSBキャプチャー出来る可能性があります。
まぁX1Cだと固定出来なくてダメな可能性も高いですが...

そこで、プログラムをBreakで止めるのでは無く
数字を表示するFor To Next文の1行目以降を消して、自然に止まるようにしてみました。

おぉ?!止まらずにキャプチャーが続いています。

こりゃBASICからのプログラムも動くかも?とFor To Next文も削ってしまって「ピンボール」をロードしてみました。
結局、youtubeの加工で一部分だけの早送り編集が分からなかったので、そのまま垂れ流し...
ロード中は適当に飛ばしてください。

PCG定義中?の文字がオカシイですが、ロードミスでしょうか?

取り合えず、「' 525 LINE SETUP」を実行すればHuBASIC上のソフトはキャプチャー可能だと分かりました。
今回の趣旨とは少しズレましたが、この時代からプログラムで映像信号関係の微調整が可能だった事に驚きですね。

キャプチャー関係で表示とキャプチャーは別って事の再認識でしかありませんでしたが
少しずつ原因が(と言うか自分が知らなかっただけ)分かってきた様な気がします。
もう少し頑張れば、マシになりそうな気がしないでもありません。


折角キャプチャー出来たので、(恐らく)レア レトロゲーム「X1版 Pinball」の動画を置いときますね。
※音声もキャプチャーされていますので音量にご注意下さい。

実機X1C(ソフト:HuBASIC起動後、31KHz無理矢理設定プログラム・改)
 >RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]
  >GV-USB2(S端子+音声入力)
   >PC(ソフト:アマレコTVでキャプチャー)

断っておきますが(30年前の物価で)定価 3800円のゲームです。BattleBattleの方がよっぽど価値あ...うわ!何をするやm


つづく



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レトロゲーマーへの道~X1CをLEDレグザに表示-その3

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前回までの流れ

液晶ビエラ(TH-L26X1)では無理やり同期を取ってくれるものの、同期が完了するまで時間がかかる上
ブラックアウトすると再同期がかかるのでゲームによっては全く実用的ではありません。

ブラックアウト時に再同期がかからないLEDレグザ(RE1)ですが、そのままでは表示がブレて流れそうになります。
同期信号のアースにダイオードを入れると流れなくなりましたが、表示がウネウネする副作用があります。

「31KHz無理矢理設定プログラム」を実行すると、アースダイオードなしでもLEDレグザや
純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)に表示出来る上にUSBキャプチャーする事も可能だと分かりましたが
最初にHuBASICをロード必要がある上、HuBASIC起動以外のソフトでの使い方が分かりません。

って感じが前回までのあらすじ。


やはり実用的に使う為には、ハードで工夫してLEDレグザで表示が流れない様にする以外に無さそうです。
そこで、どうも「アース」と「ノイズ」にポイントがありそうな感じなので
今回はその辺りを(素人なりに)徹底的に研究してみたいと思います。



●LEDレグザ(RE1)+RGB-VIDEOコンバータ [RGB-VIDEO-CV04N]で同期を取る

まずは簡単な所から、X1C専用で作ったファンがノイズを発している様で
これをRGBコンバータと同じ電源に繋ぐと画面のブレが酷くなります。
以前は、このファンを別電源で動かしていましたがそれでも流れていた為
これだけが原因ではないと思われますが、一応フェライトコアを付ける事でマシになったので少し様子見。

と言う事で、ノイズを消して行くことでアースダイオードが無くても安定するかも?
と思いアースのダイオードを外した状態で物理的になんとか流れない様に出来ないか実験してみる事にしました。


以前の記事でRGBのアースが無い場合、全く映らない訳ではなく色は悪いですが意外と同期は取れていました。
そこで、前回はダイオードを噛ます事でアースから逆流してる?であろうノイズをカット。
これで一応、LEDレグザでの同期は取れている様(レグザの補正範囲内の意味)で
このままでも使えなくはなさそうですが、ウネリは酔いそうになるしノイズは黒い画面だと凄く気になります。

そこで表示テストをする為に作ったのがコレ。
作った基盤はデジタルRGB6ピンをストレートに繋いでいるだけで間に実験し易い様に、端子?を設けた基盤です。
裏側が細い線で全結線されている状態なので、部品を直列に付けたい場合は配線を切って対処します。

(またもやピンボケ写真...)
ここに、部品を付けてブレが止まれば成功!!と言う単純な実験装置。
素人は、理論値なんて分からないので、当たって砕けろ作戦w

取り合えずRGBコンバータの6ピン端子ですが、前回入れたアースダイオードを一旦外します。
これでLEDレグザは再び流れそうな状態にブレます。

まずはアースダイオードで液晶ビエラの同期時間が短くなり、LEDレグザのブレが止まったので
最初の実験は、アースダイオードで「色々な種類のダイオードに変えてみる」と言う実験。
  
ブレる上に色が辺になったり、ブレは止まっても滲みが酷くなったりと、どんなダイオードでも良い訳では無さそうです。
写真のダイオードですが全てジャンク部品なので、どれが何かは分かっていません。
上に行くほど液晶ビエラの同期時間が短くなったのと、LEDレグザでのブレやノイズが少なかったものです。
しかし、これだけではどれも完璧な表示とは程遠い模様。

なので他にノイズを消す方法が無いか調べてみると、コンデンサを入れる方法が一番お手軽そう。
X1Cの信号は0V~5Vで、コンデンサは直流を通さない事から普通にアースダウンしても問題ないはず。
なので今度はRGBHV端子とGND間に色々な種類のコンデンサを入れてみる実験。
電解コンデンサは電池みたいなもので危険だと思うので、今回試したのは電極のなさそうなコンデンサです。

早速テストしてみましたが、R・G・B~GND間は、触らない方が良さそうw
唯々映像が乱れるだけでした。

同期信号~GND間に入れてみると
「おぉ!?ブレが止まった!!」
H-SYNC~GND(アース)間にコンデンサを入れる事で、今までのブレが嘘のように止まりました。
しかしゲームを起動してみるとダイオードの時と同じ様に色が変な感じに。


そこで、ジャンクから取り外した色々なコンデンサで試してみます。

コンデンサも上に行くほど表示が良かった物。
何が違うのか素人の自分には良く分かっていません。
一番良さそうなコンデンサで表示実験。
 
 before              after
イナブキさんのBattleBattleで再確認しても問題なさそう。

写真はそこそこ撮ってあるのですが、反射を抑える為に蛍光灯を消して撮影している為
LEDレグザか液晶ビエラかの判断が付く画像が少なく表示ゲームがバラバラになっています...
毎回入力表示させれば良かったと後悔。
今の所、右下のLEDの配置と右上の入力端子の表示で見分けています。
LEDレグザは入力端子表示の枠が小さく自動で消えるので、表示が無ければレグザ率が高い。
液晶ビエラは入力端子表示の枠が大きく消えない設定にしていた様なので、写真に写りこんでたらビエラ率が高い感じ。

そして、一番良かったダイオードとコンデンサを6ピンコネクターに埋め込んで完了♪
 

よしよし、ブレないで表示されてます。
 
って、あれ?何かおかしい。


PL...

ダイオードを入れると位置がズレて範囲外になるのでしょうか?
コンデンサのテストの時はこんな事なかったような。
取りあえずLEDレグザでの安定がメインなので、液晶ビエラ用のダイオードは外してみました。


すると今度は、表示がかなりオカシイ。

以前のモヤモヤと同じこんな感じに。
以前はアースが断線していましたが、今回は導通があります。

再度コネクタをバラシて見てみると、コンデンサの種類が違う事に気が付きました。
 
104が実験に使ったもの。取り付けたのは103だったようで。
見た目が全く同じで気が付きませんでしたorz

「こんなにも違うのかぁ~」とか思いつつ104に付け変えたら
さらに酷くなって全く見れなくなりました...

「なぜだぁ~~~~~!!」 orz

素人にはもう訳がわかりません。
「ひょっとしてX1C本体を壊してしまったのかも?」と冷や汗をかきながら、
再びすべて外して実験用の基板に戻ります。

コンデンサは間違いないと思ったので、少し実験しやすい様に改良しました。

この実験基盤を間に噛ませると、流れる事なく綺麗に映るのは変わらず。
本体が壊れてなくて良かった...

それじゃぁコンデンサがハンダの熱で壊れたとか?
しかし、ダイオードやトランジスタが熱に弱いのは聞いた事あるけど、コンデンサは覚えがない。
実験基盤なら大丈夫で、直接配線に埋め込むとダメ。
となると、残るはコンデンサの取付位置ぐらいしか考えられません。

実験基盤を取り外し、6ピンコネクタ内のコンデンサも一度外してみて
RGBコンバータ側にコンデンサを付けて見ると...

やっと戻ったorz

ん~素人にはやっぱり訳が分からない現象。
コネクタ付近だとノイズをカットする所か逆に表示が酷くなり、離して取り付けるとノイズをカット出来る。
つまり、X1C本体付近のノイズをコンデンサが拾ってしまうとか?
それともケーブルがノイズを拾うので、コンバータ直前でカットしないと意味が無いとか?


同じ様に流れる「純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)」が「31KHz無理矢理設定プログラム」で映った事から
こちらもコンデンサで解決出来ないかの実験をしてみます。
前回の教訓から6ピンの根元では無く、RGBコードの四角いコネクタをバラして差し込んでみました。

(104の積層セラミックコンデンサを購入)


実機X1C>純正RFビデオコンバータ>LEDレグザ(コンポジット)
「うっほほぃ!!」 こちらもブレずに表示されました。
現状所持する機器の中でパレット0番の青色を表示出来るものが純正RFビデオコンバータだけなので、
これでザナドゥをLEDレグザで遊ぶ事が可能になりました。



●X1Cの2画面表示に挑戦。

快適に録画しながらプレイするには映像を分岐させる必要があります。
Webカメラ録画するに当たって、1画面だとカメラが目の前にあって邪魔で仕方がないので2画面化に挑戦。

映像信号をそのまま分けると、信号が弱って片方が映らなくなるか両方が暗くなるかって感じだと思います。
S端子は普通に分岐しても気持ち暗くなるかもしれませんが、今回は気にならず問題なし。

(液晶ビエラとLEDレグザの単純分岐による2画面表示。RGBコンバータのS端子を分岐しただけです。)


折角なのでカーナビモニターも分岐させてみようと思い
6ピンコネクタを単純2分割しただけの分岐ケーブルを作ってみました。

素人が思ってた以上に面倒な作業で、テレビ見ながらですが1時間以上かかってます。
単純に6ピン×3本の18回半田付けするだけなのにね...。
途中に基盤みたいなのを置いて3本をそれぞれ半田付けすると楽そうです。
無知なので怖い物知らず。早速色々分岐して表示してみました。

最初に、カーナビRGB+RGBコンバータの分岐は、信号の関係上そのままでは混在不可能っぽい?
片側が全く映りませんでした。

カーナビモニターのRGBの2分割は、単純に2分割しただけでは片方の同期が取れていない感じでしょうか?

ケンウッドの方はナビとの切り替えスイッチを付けてあるので、
ケンウッドをナビ画面にするとパナソニックで表示され
逆にケンウッドをX1表示にすると、ケンウッド側は表示されるが、パナソニック側が表示されない。

素人的に考えると、ナビのメーカーが違うので終端抵抗や負荷なども違って
どちらかに同期用の電力が取られてしまい、もう片方の同期が取れないと妄想。
自分の手持ちのジャンク電子部品と言えば「ダイオード」「コンデンサ」「抵抗ぐ」らいしか無いので
これらで何とかならないか実験してみました。

最初は双方逆流しないように同期信号にダイオードを噛ませてみたがダメ。
液晶ビエラでアース側にダイオードを噛ませて同期が早まった経緯があるので、アース側にもダイオードを噛ませてみたがダメ。

しかたないので前回と同じく実験用基板を用意。
新品のが無かったので、切り欠き基盤で実験です。

ただ単に、ノイズが乗って同期が取れない可能性もあるので
純正コンバータを映るようにした様に、ここにコンデンサを付けてみるも変わらず。
適当な抵抗を付けてみたが変わらず。
抵抗を変えてみると表示される側が入れ替わりました!!どうやら抵抗がビンゴな様です。

適当なジャンク抵抗を試していると、100Ω辺りで両方見える様になる感じ。
しかし、画面上部が歪んでいるので微調整が必要そうです。

そこで今回は可変抵抗を入れてみる事に。

原理としては、抵抗を弄って均等に信号を送る(電圧を均等に分ける)って事でOKでしょうか?
ジャンク部品なので抵抗が分かりませんが裏面に102Mと書いてありました。
最初104Mで試すと微調整があまり利かない感じだったので、
数字の小さいものを付けてみました。

後日パーツ屋に行って数字の意味が分かりました。
101=100Ω
102=1KΩ
104=100KΩ
だったのですね...10のn乗と言う表記の様です。
つまり、102より501の方が抵抗が小さい事になるので
ただ単に、数字が小さい方を選んでたのは間違いだった様です。
たまたま最後の一桁が違うものしかなかっただけと言う...素人パワー全開!!

可変抵抗を微調整して、無事にカーナビRGBモニターの2画面化が出来ました。
  



●まとめ

どうやら、映像が流れそうになる原因は同期信号の問題の様ですが、
キャプチャー出来ないのは走査線の問題で、どちらにも相互関係があるのでしょうか?

○LEDレグザTVで微妙に流れそうになるのは同期を補正しきれていないから?
31KHz無理やりプログラムで同期を取ると全く流れなくなり、プログラムを停止しても保持されます。
映像信号のGNDにダイオードを入れると流れなくなるのは
映像にノイズが乗ってTVの補正能力により同期を取りやすくなっているからでしょうか?
同期を補正しきれない原因として、○○ラインと言われる走査線の数が関係している可能性が高いです。
H-SYNC~GND間にコンデンサを入れる事で流れなくなったのは、
同期信号に乗っていたノイズ(交流成分)をコンデンサでカット出来たからでしょうか?

○キャプチャー出来ないのは、同期周波数が原因では無い
最初は、キャプチャー出来ない原因が同期周波数の問題かと思っていましたが
31KHz無理やりプログラムが実行から停止まで止まる事無く正常にキャプチャー出来ている事から
同期が外れても止まらず画面が表示されないだけです。
走査線の数が対応していないから表示が止まってしまうのかもしれません。
プログラムを停止するとキャプチャー画面が停止してしまう事から、
Breakには、その辺りを元に戻してしまう作用があるのかもしれません。
そうなると、何の変更もせずにチャプチャー出来たカノープスのビデオボードって何気に凄いハードだったのでしょうか?!

○自分が理解していないポイント
X1C=15kHz=200ライン?
turbo=24kHz=400ライン?
NTSC=480ライン+色々=525ライン=15.734264kHz?
S端子出力は、全てNTSCの525ラインになるのではないのか?
X1CのCRTCを変更しないと変わらないのか?
今回の実験では、X1C=15kHz=525ラインとなったのか?
走査線と水平周波数と水平走査周波数とか訳分からんのよねorz
この辺りの規格関連が、素人には混乱の極み!!
取り合えず、今まで出来なかったUSBキャプチャーが出来たことで、少しだけ前進したような気がしないでもありません。


ひとまず表示問題は大分と落ち着いた気がします。
LEDレグザでもゼノンのタイトルが流れる事はなくなりました。


今回は、ジャンク部品にかなり助けられましたね。
熟練者やプロの方ならば机上で計算して部品を揃えれば良いかもしれませんが
初心者の自分には1個ずつ試すしか手がないのです。
まぁ正常なものを壊してしまう可能性があるので、あまりおススメはしませんが...

ノイズ取り用のコンデンサは、今回結構勉強になりました。
カプラーの接触抵抗とか、ノイズ元からの位置も関係してくるのでしょうが
回路内では同じ位置に当たるはずなのに配線の位置によって変わってくるのですね。
レトロで曖昧な信号の場合、机上と実機の差はそこそこ出てくるのかもしれません。

残りの問題点は、パレット0番(水平ブランキング)問題と、フラッシュ問題。
これらは専用回路必須となり、自分の今のレベルでは簡単には攻略不可能な気がします。
なので、まずはパレット0番(水平ブランキング)問題の勉強に「XAV-2s」待ちって事になりますかねぇ。

水平ブランキング問題は、ザナドゥの青が表示されない画面を良く?見かけると思いますが
フラッシュ問題って何?って方の為に正常表示されたフラッシュ画面を貼っておきます。
スローモーション(1/4)にしてあります。(フラッシュは8秒~10秒辺り)

実機X1C > 純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC) > 液晶ビエラで表示 > 携帯で動画撮影
下の動画では、画面全体が光る場面(1:08辺り)で画像が乱れます。よく見ると映像はブレますが光ってるかも?
カーナビモニター含め、複合同期で表示させるアプコンなどは光らずに同期を見失って暗くなる物が多い気がします。

LEDレグザでブレずに表示出来た記念に初期の頃からテストに使っているバルダーダッシュの動画を撮影してみました。

実機X1C > RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N] > LEDレグザ(RE1)で表示
> Webカメラ > PC(ソフト:アマレコTV)でキャプチャー


~X1CをLEDレグザに表示   おわり



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レトロゲーマーへの道~X1専用コントローラーの改良

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着々とレトロゲーム(X1カセットゲーム)の環境が整っていますが
以前にATARI規格準拠に改造したPSコントローラー(HORI)ですが、どうも使い勝手が悪いのです。
「BattleBattle」の斜め移動する時の反応が悪く、力を入れて押さないとダメなので指が痛くなり疲れます。

参照過去記事:~X1専用コントローラーの作製


まずは信号の減衰で反応が悪くなる可能性を考慮してRS-232Cの延長ケーブル(1m)が必要な点を改善。
短めの専用中継コードを作る事にしました。
安いRS-232Cケーブルを買ってきて2等分して反対側にD-sub9ピンのコネクタを付けるだけ。
写真は残っていませんが、ストレートで繋いだだけです。

お次は、PSコントローラー(HORI)の内部。

ボタンの反応が悪かったり違和感があるのは恐らく結線が太すぎるからでしょう。
なので、基盤面の配線をニクロム線に変更しました。
(子供の頃の電磁石を作る実験用ニクロム線だったと思うので、これでもまだ太い気も...)

これで大分と使い勝手がよくなりました。


しかしまだ問題点が残っていた様です。
どうも、何かのボタンが押しっぱなしになっている風?
と言うのも、バルダーダッシュを起動したあとにジョイスティックモードに切り替えると
自作パットを刺しこんだ瞬間ゲームがスタートしてしまうのです。
ゲーム中は特に問題は無いのですが、これは確認する必要がありそうです。

テスターを当ててみると、「あれ?全キー普通に問題なし?」と思っていたのですが
+-を逆にすると、全て導通ありorz
原因はどう考えてもこれでしょう...

あれこれ回路を追いかけても、どうせICで分からなくなるだけなので
アース線にジャンクダイオードを噛ませてみました。

ゲームは基本的にATARI規格準拠のコントローラー信号を出すと思うので問題ありませんが
X1Cは全てがデータポートなので、プログラムによっては挙動がおかしくなる可能性はあります。

別に作り変えたレバーコントローラーも同じ症状が確認出来たのでジャンクダイオードで対応。


別の機器で使わないなら、チップを外してしまう方が確実なんでしょうけどね。
何となく勿体ない根性が出てしまうのです。

MSX用などのATARI規格準拠のコントローラーは、それなりの値段がしたりするので
ジャンクで安く手に入り、手に馴染む据え置き機のコントローラーの改造はオススメです。



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レトロゲーマーへの道~X1の表示問題を探る

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LEDレグザに表示する事が可能になり、かなり快適になりました。
残す問題は「水平ブランキング問題(パレット0番)」と「画面フラッシュ時に同期を見失う問題」です。
しかし、今の自分のレベルでは解決まで至りそうにありません。
だからと言って完全に放置する気もありません。

そしてチャンスは来た!



●現在の水平ブランキング対応(していると思われる)品

今の所、「水平ブランキング問題(パレット0番)」を解決していると思われるものは
自分が知り得る限りでは4種類だけ。

〇シャープ純正15kHz対応デジタルモニター
15kHz対応デジタルモニターは、画質も良好でフラッシュにも対応していると思われ、当然100%要件を満たしています。
問題はブラウン管仕様で寿命や置き場所、入手難易度の問題があり敷居は高いです。

〇純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)
コンデンサのお陰でLEDレグザでも同期を取れる様になって、自分の手元では完璧にX1の表示をこなす唯一の品。
主力級は間違いないのですが、いかんせん画質がアレ過ぎて文字が読めない事が多々あります。
ここからS端子信号を取れればよかったのですが、色々改造するのは自分の能力では危険極まりない。
あまり出回らないと言うか何に使うか認識されていないので、オークションにも出品されず
破棄されている可能性が高く、現在所持していない場合は現実的ではありません。

〇Oh!石さん自作のアップスキャンコンバータ
製品として販売されているなら完璧に近いのかもしれませんが
自分のレベルでは情報を全て公開して頂いても到底作る事は出来そうにありません。
ザナドゥ等のフラッシュを表示出来るのかは分かりませんが、対応させる頭脳は持ってそうです。羨ましい!!

〇RGB-Sシグナルエンコーダユニット「XAV-2s」(マイコンソフト)
「パピコニアンの倉庫 - 整頓中」さんより
フラッシュ時に同期を見失い表示が乱れる様ですがザナドゥでの青色表示が可能な様です。
キャプチャーも出来ている様なので、既製品でX1を表示するには一番お手軽な可能性がある。
入手難易度は上記の3種に比べてマシだが、数が少ない事には変わりなし。



●マイコンソフトのRGBコンバータ「XAV-2s」ゲットだぜぃ!!
どうしてもテスト用に欲しくて、やっとGETできました。

ヤフオク新品扱いで、なんか怪しかったのですが安かったのでハズレでもいいかなと。

外装は悪いですが中身は新品でした。
 
パピコニアンの倉庫さんが使用しているX1の機種が不明な為、自分のX1Cで表示されるとは限りません。
なので早速、色々テストしてみたいと思います。

XAV-2sは、パピコニアンの倉庫さんによるとフラッシュ時に同期を見失う様です。
しかし、パピコニアンの倉庫さんはFRAMEMEISTERを前提に考えている為
当然21ピンRGBマルチで接続していたはず。
そこで自分は、もう一つの入力端子「15ピンのアナログRGB端子」に目を付けました。
 
こちらは手前で同期信号を合成する事なく、直接セパレート同期信号を入れる事が可能なのです。
そこでセパレート同期信号を、そのまま入れてみるとどうなるか?と言う実験です。

「マイコンソフトなら、あのマイコンソフトならやってくれるはず!!」

まずは表示が確認されているRGB21ピンで試してみます。
150Ωの抵抗が足らなくなるので、こちらはカーナビモニター用に作ったケーブルを変換するだけにしました。
 

 
ケースと基盤の位置がズレてるのか、S端子が刺さりにくかったです。
S端子ケーブルの淵が分厚いと、恐らく刺さりません。

ディップスイッチである程度決まった水平同期周波数を決められるので
まずはX68000と同じ15.980kHzの設定で繋いでみました。

IPL待機画面は完璧。

(X1C実機 > 簡易アナログRGB変換 > XAV-2s[RGB15ピン] > LEDレグザ[S端子]表示を携帯で撮影)
RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]とは違い、何も付けずともブレも無く、光度も十分で文字もクッキリです。


そして再び、デジタルアナログ簡易変換ケーブルを作ります。
これ作ったの、もう何本目でしょう?流石にコレだけ作っていると慣れてきた気がします。

今回は6ピン > 2列15ピンのケーブルです。

まず試すソフトは「ザナドゥ」では無く、同じように水平ブランキング問題があると思われる”ウルトラ物語”です。
ウルトラ物語は、最初にカーナビモニターで表示しようとした時に緑1色でしか表示されませんでした。
最初は信号の減衰か結線が悪いのだと思っていたのですが、どうやら背景に色が付いている為
ザナドゥと同じ様にパレット0番を変更している可能性があります。

起動してみました。かなり酷い表示...「しかし、”XAV-2s”には微調整出来る機能があるのだ!」

(X1C実機 > 簡易アナログRGB変換 > XAV-2s[RGB15ピン] > LEDレグザ[S端子]表示。以下の写真も同じ)

全てを手動設定に切り替えて頑張って「XAV-2s」で調整してみましたが、これが限界の様です。
 
RGB21ピンのコネクタに繋ぎ変えても同じでした。

にしても、いきなり出鼻を挫かれた...まさか正常表示出来ないとはorz
パピコニアンの倉庫さんのX1と、自分のX1Cでは何かが違うのでしょうか?

どうやらソフト自体の推測は間違っていなかった模様で
Oh!石さんの「RGBI対応アップスキャンコンバータ」のページにありましたが、
グラデーションになっているのが水平ブランキングに対応していない証拠の様です。


ナビモニターで緑しか表示されていないって事は、パレット0番で赤+青の色を使っているのではないでしょうか?
こちらがナビモニタでの表示です。おそらく最近の15kHz対応アナログRGB表示でも、このソフトは緑一色と思われます。
 

パッケージ裏ですが、こちらが正常表示された色。
勿論、純正RFビデオコンバータでは表示されます。(RFで、こんなに綺麗には出ない!)

つまり、「XAV-2s」は1色の水平ブランキングにしか対応していないのかもしれません。
RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]でも、緑1色しか表示されない為
水平ブランキングがおかしいのは間違いなさそうですorz


ひょっとしたら自分のX1C+XAV-2sでは「ザナドゥ」すら表示されないのでは?思いロードしてみると
輝度はかなり高い位置にする必要がありますが、綺麗に表示されています。
 
と思っていたのですが、よくよく見てみるとステータス画面の上の方が黄色に浸食されているような?
水平ブランキングに対応しているなら、この様なグラデーションっぽい黄色は乗らないはずです。

その他、輝度を上げたせいでフラッシュの時に同期を失っている可能性があります。
説明書の最後に書いてますが、輝度を上げないと青が出ません。

そこで輝度を下げてみましたが、画面が暗くなっただけでフラッシュはしない模様?
ん~表示は綺麗だし、他では表示されない背景の青も出るんだけど...だけど...w



●まとめ

結果:「XAV-2s」でも、水平ブランキング問題は解決しなかった模様!!

惜しい、マイコンソフトさん惜しいよw

どうやら水平ブランキングの問題を完全に解決している訳では無く
疑似的に処理しているのか、表示処理範囲の関係で偶然表示されているだけなのか...

X1自体が表示関係を勝手にいじってしまうので、専用の回路が無いと対処出来ないとかなのでしょうか?
マイコンソフトさんの最新機種「XPC-4」や「FRAMEMEISTER 」はファームウェアのアップデートが可能なので、
ひょっとすれば対応しているのかもしれません。

それと同じく、画面フラッシュも特殊な同期信号を用いて点滅させている可能性があり
専用回路が無いと画面が暗くなったり、逆に同期を取れなくなったりするのでしょうか?
しかし、フラッシュ表示は全く光っていない訳ではなく、状況によっては光っている様にもみえます。
ただし複合同期では同期が取れない為に乱れるか表示されないって感じの様です。
この辺りの回路的な事は自分には今の所どうしようも無いので、これが自分の限界なのかもしれません。

あとはキャプチャーですが、「XAV-2s」で楽々取り込めるのかと思いきや
今までと同じ様にフリーズしてしまってキャプチャー出来ませんでした。
これは自分のUSBキャプチャー機がX1の信号に対応していない可能性はありますが
パピコニアンの倉庫 さんでは「USBキャプチャ器でXAV-2sのS端子映像をキャプチャ」とありましたので
自分のX1Cが正常で無いのか、自分の設定が何か悪いだけなのかもしれません。


X1で使う時のマイコンソフト「XAV-2s」の良い所は
・コンデンサを噛ませなくてもLEDレグザ(S端子)でブレずに表示可能。
・水平ブランキング(パレット0番)問題の一部を解決している(確認出来たのはザナドゥのみ)
・微妙な同期周波数を変更出来るので、X1本体と液晶TVの個体差の影響を吸収できる
・簡易複合同期(RGB21ピン)が使えるので、カーナビ(RGB)とS端子TVの2画面表示が可能
この辺りが、RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]との違いですね。


ともあれ、実機の「ザナドゥ」で青色表示が出せるのは
現在、自分が知る限りでは「純正モニタ」と「純正RFビデオコンバータ」以外は「XAV-2s」か「自作」しかありません。
市販されたコンバータとしては、最も純正品に近い表示が出来ている事に変わりないので
マイコンソフトさんの努力には頭が下がります。
これからもマニアックな多彩なユーザーの要望に応えてくれる会社であって欲しいですね。


現在の実機での表示未解決項目の内容

〇水平ブランキング問題(パレット0番問題)
・ウルトラ物語:正常に表示されない
XAV-2sを使ったザナドゥの表示で問題が解決したかに思えたが、思わぬ伏兵ソフトに対応出来ず。
自分の現在の環境では純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]でしか正常表示出来ない。
「ウルトラ物語」ではカーナビのRGBモニターで緑しか表示されない為、
赤と青の2色の水平ブランキングが正常に合わないと表示されないと思われる。(素人判断)

〇画面フラッシュ問題
・ザナドゥ:魔法詠唱時
・チャンピョンシップバルダーダッシュ:ゴール扉が開く時
画面がフラッシュする時に、同期信号を見失う。
自分の現在の環境では、純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]でしか正常表示出来ない。
フラッシュ時に同期を見失う事から、同期信号をイジってフラッシュさせている可能性がある。(素人判断)

〇キャプチャー問題
HuBASICからCRTC?を弄ると安物のUSBキャプチャー機でキャプチャーできる。
X1Cの出力走査線を525ラインにするとキャプチャーし続ける事が可能な様です。


うん、ほとんど進展しなかったorz



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これが噂のウイルスメール!?

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世界的にランサムウェアがバラまかれたと話題になっていましたが
うちの会社にもそれらしきメールが来たかもしれない。
スパムメールは時々来るのですが、この手のメールは初めてかも?


怪しいw怪しすぎるw
(FAXと携帯は実在するといけないので消しています)

会社名が無いので社内メールを装ったメールなのかも知れませんが
「請求書払い」とか言う辻褄が合わせにくいタイトル設定。
おまけに宛先が@以降のプロバイダが同じ所へ3か所同時送信。

内容を書かずに添付ファイルを見ろとか、無知な年配の人なら開いてしまうトラップですね。

ゴミ箱に置いとくのも危険なので即効で消去。
本当に必要な重要書類だったとしても、これは送った側が悪いと言い訳出来るレベルです。
ネタ的にはオフラインの端末で走らせてみようかとも思ったけど、面倒なので今回は報告だけ。

このページを見に来る様な人に引っかかる人はおられないと思いますが
ランサムウェアの破壊力を身をもって知っているだけに、周辺の年配の方に注意を促す必要はありそうです。



関連記事 : ちまちまのレトロゲーマーへの道~第0話

ちまちまのレトロゲーマーへの道(項目別)

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○レトロゲーマーへの道 (項目別)   新着順はこちら
 ~まえがき                 2016. 9.14

○X1カセットテープソフト
 ~X1ソフトのバックアップ方法を考える   2016. 9.30
 ~JODAN-DOSを手に入れろ!     2016.10. 3
 ~実践!実機でカセットのバックアップ    2016.11.24
 ~JODAN-DOSを手に入れろ!アゲイン 2017. 1. 9
  ~X1ソフトの新たなるバックアップ方法   2017. 1.26
 ~X1ソフトのバックアップ最終調整     2017. 2. 2
 ~X1フリーゲームを実機で動かす      2017. 4. 3

○X1Cカセットデッキ
 ~X1Cカセットデッキ修理         2016. 9.23
 ~ゴムベルトの自作             2016. 9.26
 ~X1Cカセットデッキの命日?       2016.10. 6   
 ~X1Cカセットデッキ修理-その2     2016.11. 8
 ~X1Cカセットデッキ修理-その3     2017. 1.11
 ~X1Cカセットデッキ修理-その4     2017. 1.30
 ~X1C専用ゴムベルトの作製        2017. 2. 8
 ~X1Cカセットデッキ修理-中間まとめ   2017. 3.12

○画面表示、キャプチャー
 ~現状確認と画面表示            2016. 9.20  
 ~X1Cの画像キャプチャーを試みる     2016.11.26
 ~新たな表示方法の確保           2016.12.20
 ~X1C(15KHz)をカーナビモニターに映す   2017. 1. 1
 ~RGBビデオコンバータの搭載       2017. 1.12 
 ~X1Cを強引にキャプチャーしてみた    2017. 3.26
 ~X1CをLEDレグザに表示        2017. 4.16
 ~X1CをLEDレグザに表示-その2    2017. 4.27
 ~X1CをLEDレグザに表示-その3    2017. 5. 4
 ~X1の表示問題を探る           2017. 5.14

〇X1本体関連と、その他の工作
 ~本体の電源負担を考える          2016.11.16 
 ~LEDライトの製作            2016.12. 7
 ~X1専用コントローラーの作製       2016.12. 8
 ~Bluetoothカセットアダプターの製作実験   2016.12.13
 ~X1C専属ミニコンポ「D-07」     2017. 1.13
 ~X1C、電源の故障!?          2017. 2.13
 ~X1専用コントローラーの改良       2017. 5. 8

レトロゲーマーへの道~X1をHDMIで表示する-その1

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家電量販店で何気にテレビの裏を見た時に気が付いた。

「そういや、もうS端子って無いんや!」

自分ちのテレビって、何気にまだ全部S端子付いてるんですよねぇ。
もちろん素人なのでX1からダイレクトにHDMIへ繋げる物を作れる訳もありません。
なので、今回はアップスキャンコンバーターを使ってみようと言う企画です。

いつも以上にグダグダしてるのか、やたら長くなってしまいましたが
興味ある方はお付き合い下さいませ。



●格安アップスキャンコンバータを試す

それにしても、どのアップスキャンコンバータ(以下アプコン)も1万円以上するものばかり。
最も信頼できると思われるマイコンソフトのFRAMEMEISTER(フレームマイスター)に至っては
定価で税込み4万円以上と言う、性能が良いとは言え実験レベルで手を出すには中々厳しいお値段。
なので、安めで何か使えそうなアプコンが無いか探す事にしました。

色々な表示にチャレンジする為に沢山のホームページをみて回った事で分かった事は
どうやら15kHzのアーケード基盤は、かなり仕様がバラバラで信号にもムラがある様です。
つまり、アーケード基盤用のコンバータを選ぶ事で、自分のX1Cも”ムラ”の範囲に収まっているのでは無いか?と。

そこで試してみたいのがこちら
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【ノーブランド品】GBS-8220 CGA入力 VGA シングル出力 アーケードゲーム HD ビデオ 変換基板
amazon商品ページへのリンク
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アーケード基盤(15KHz)をVGA(31KHz)に変換するアップスキャンコンバータです。(それ専用ではありませんが)
海外発送なので値段が安定しませんが、自分が見た時(2016/12/1)は1,850円でした。
販売元違いのノーブランドもあるので安い方で良いのかな?
他にも基盤剥き出しのアップスキャンコンバータ製品がありますが、ブランド品も含め数が出回ってそうで情報が多い事と
「autoボタンでスキャン出来る」と口コミがあったのに惹かれて、このシリーズで一番安い物を選びました。

どの道、「FRAMEMEISTER 」ですら、フラッシュと水平ブランキング問題を解決していないっぽい?のだから(ファームウェアで対応しているかもですが)
「それだったら、画質に拘らないなら中国製だって映りゃ同じじゃない?」って感じで人柱と化すことにしました。

しかし、当然の様にX1での使用例が全く検索にかかりません。

GBS-8220が映るかどうかも分からないまま、「【ノーブランド品】VGA to HDMI 変換アダプタ」amazon商品ページへのリンクも注文してしまったorz
こちらは国内販売で650円のを買おうと見てたのですが、翌日には売り切れてしまっていたので500円の中国からの直送品で我慢する事にしました。
意外と、この手の製品って売れてるんですねぇ。数がボコボコ減っていきます。

接続端子は、基本RGBコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」と同じで良いはずです。
信号のVp-pも前回勉強したので、オーバーしそうなら分圧して低めから上げていけば、いきなり壊れる事はないはず。

購入してから届くまでに時間があるので更に色々検索してみると、
結構メジャー?な製品の様で紹介されている記事が沢山ありましたが、使った事と表示されている写真しかないページが多いですね。
「お遊戯箱」さんのページには、メニューや簡単な設定方法があります。



●商品到着!さっそく動作テスト「X1C + GBS-8220 + 31kHzのみのノーマルモニター」

注文してから8日間で商品が届いたのですが、ある程度予想してたとは言え想像以上の状態w
  
VGA to HDMI 変換アダプタの方はケースに収まっているので、それほど心配してませんでしたが、
「GBS-8220」が、まさかの基盤を静電気防止シートに入れてそのままプチプチ梱包のみでエアメール....
せめて厚紙か段ボールにでも挟ん欲しいと思うのは贅沢でしょうか?w

   
「VGA to HDMI 変換アダプタ」も箱が潰れている訳ですが。こちらはハードケースなので問題なし。

これは当たり外れが激しそう!!

搬送状態によって、かなりの個体差が出ても不思議ではありませんね。
まぁ、海外からの送料込みで¥1850-と¥500-って所でお察しですが。

他にも書かれている方が居ましたが、届く製品は「GBS-8220」とは書かれておらず
基盤に「GBS-8200 Ver4.0」のプリントがあります。

違いは良く分かりませんが、製造時期によるものでしょうか?

 
検品で蹴られたものをノーブランドで売っている可能性もありえそう...ヒートシンクが曲がってます。
電源は5V~12Vのタイプ。amazonの写真で旧基盤なのか5V表記しかない物もありました。

今回は入力用の接続ケーブルが既にあるので、即テスト可能。
電源は取りあえずX1Cの冷却ファンに使ってた12Vで、
アナログRGB接続は最初に作った150Ω3本入りの「アナログRGB簡易変換ケーブル」を使ってみました。

 
GBS-8200Ver4.0の起動画面は表示されますが、繋いだだけではX1の画面は全く映らず。
画面サイズを変更すると一応は認識されて表示される模様?
しかし、一瞬チラッと何か表示されただけ...orz
そして信号を見失うのでスグに表示されなくなります。

X1C実機 > 簡易アナログRGB変換ケーブル > GBS-8200 Ver4.0(VGA3列15ピン入力)
 > アナログRGBケーブル > 31kHzディスプレイ(Logitec17インチ LCM-T174A/S)
アーケード対応で簡単に映ると思っていただけにガッカリ...

RGBコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」をLEDレグザTVに映した時より酷い感じなので
まずはノイズ対策は必須として、他にも何か必要かもしれません。


アナログRGB端子の入力に問題があるかもしれないので基盤上のコネクタへの接続方法を調べてみましょう。
基本的に「GBS-8200」で調べて問題なさそうです。
で以下のページがヒットしたので見てみると...
-------------------------------
「古今ゲーム三昧」さんの記事「怪しいアプコンのGBS8200を買いました。
-------------------------------
まず、7本接続って所で引っかかりました。

基盤には「GND・GND・VS・HS・S・B・G・R」と記載があります。
「古今ゲーム三昧」さんの写真を見ると、この8ピンを使われているのですが
普通?なら”R・G・B・HS・VS・GND と 電源+、電源-”だと8本接続になるはずです。
そこで写真をよく見てみると、どうやら同期信号は「S」に1本だけ入れている様です。
これが複合同期なのか水平同期のみなのか分かりませんが、関係ありそうですよね。

実際の基盤のプリントと付属のケーブルの配置を見てみるとコネクタの向きがどう見ても逆じゃない?
 
差し込みの溝がどう見ても...組み立てミスなのかロット違いなのかは知りませんが素人目で見てもオカシイ。
「これは間違いなくハズレ基盤だ...orz」
「古今ゲーム三昧」さんの写真を見ても、この不具合は間違いなさそうなので
接続してテストする前に、まずはコネクタを元の形状に戻します。

これ、頑張れば引き抜けるんですよね~
以前「RGB-VIDEO-CV04N」の端子と金具を外そうとして、ハンダの熱で枠が弱くなってプラスチック部分だけ抜けてしまったのです。
 
頑張りが足りなかったのか、割ってしまいますたorz

あとちょっとの所で力が入り過ぎたようです...

これで正常な配置に戻りました。
 

X1用に色々テストする前に、複合同期の方を試してみましょう。
カーナビモニターもX1Cの簡易複合同期で綺麗に表示されたし可能性はあるかと。

複合同期のテストと言えばPS1。
どの道いつもの「AVマルチ to ナビ15ピンコネクタ」があるので、「ナビ15ピン>GBS-8200 Ver4.0」ケーブルを仮に作ります。



●プレステ1の複合同期信号で動作テスト「PS1 + GBS-8200 Ver4.0 + VGA to HDMI」

仮の配線が作れたので、早速プレステ1を繋いでみます。
あれ?映らない?と思ったら「GBS-8200 Ver4.0」の設定で「RGBS、RGBHV、コンポーネント」
とモード切り替えがあったようで、RGBSモードにすると無事映りました。


PS1は流石に?余裕の表示...かと思いきや
PS1のオープニング画面(ソニーのロゴが出る時)でも時々画像が乱れる事があります。
何か設定が必要なのか、ノイズか何かなのか、結線が悪いのか、現時点では分かりません。

さらにその後ろに【ノーブランド品】VGA to HDMI 変換アダプタを付けてみると
LEDレグザTVでHDMI表示も可能でした。
  
PS1 >AVマルチケーブル改 > GBS-8200 Ver4.0(RGBSモード) > VGA to HDMI 変換アダプタ > LEDレグザ(RE1)HDMI入力
「しまった、入力画面表示出した写真を取り忘れたorz」
TVの近くで撮ってもアップスキャン+HDMI変換したなんて分からないのにオバカさんです。
製品としては雑ですが、全く使えない不良品って訳では無さそう。

「【ノーブランド品】VGA to HDMI 変換アダプタ」はUSB電源は必要ですが普通に使えました。
Windows98SE機も、特に問題なくLEDレグザTVで表示可能。接続順で映らない時があったりなかったり。
 
送料込みで500円ちょっとなら(ハズレを引かなければ)お買い得です。
そこそこ熱を持つので長時間使用する場合、冷却しないと速効で壊れてしまうかもしれません。



●X1Cの簡易複合同期信号で動作テスト「X1C + GBS-8200Ver4.0」 再び!

プレステ1でここまで映るのなら「X1だってRGBSモードでいけるんじゃ?」って事で
X1Cをカーナビモニタに接続しているケーブルに先ほど作った「ナビ15ピン to GBS-8200 Ver4.0ケーブル」を繋いで
RGBSモードに切り替えてみましたが、こちらは全く映る気配なし。緑一色でフリーズしてしまいます。

説明書も何もないので「GBS-8200 Ver4.0」の使い方やメニュー設定が分からなかったのですが
どうやらRGBHVモードではオートスキャンが使えない模様?長押しのリセットは使えた気がするので、リセットすればオートスキャンがかかるのでしょうか?
さらにRGBHVモードですが、初期状態では画面が表示されず、画面サイズを変更すると表示されるようになります。
仕様なのかどうなのか、RGBHVモードでは表示の調整は可能でも信号系の微調整(表示位置等)のメニューが開きません。
モードによって使えないメニューがあるのは分からないでもないですが、画面サイズを変更すると表示される意味が分かりません。
やはり不良品だったのでしょうか?メニュー操作時、決定ボタンを押したのにカーソルが上に移動したりする時があり少し変な気がします。


このままでは先に進まないので更にGBS-8220をレトロPCに繋ぐ方法を検索してみました。
掲示板がHIT!不要な所は削って見やすくしています
-----------------------------------------------------
PC-6001mkIISR板より
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●注文した15kHz→VGAコンバーターは尼にあったGBS-8220という中華製ですが
北京からの発送らしく到着予定日まであと1週間前後…
ネットでアーケード基板繋いで15kHz環境のレビューしてる先人を見かけたので 多分大丈夫…のはず…

●注文していた中華VGAコンバータが到着したので
取説URL(ttps://www.jammaboards.com/arcade_manuals/GBS-8220_CGA_to_VGA_HD-Converter.pdf )
 [PC-6001mkIISR]--(RGBI8P)--[自作15色アダプタ]-(D-sub15P)-[VGAコンバータ]-[液晶モニタ]
という形で繋げてみましたが、設定変えても同期取れず発色も不良で映らず
念のため [PC-6001mkIISR]--(RGBI8P)--[VGAコンバータ]--(D-sub15P)--[液晶モニタ]
と、直接8色モードで繋げてみたのですが、ほぼ同じ状態で映らず
アーケード基板の15kHzが表示されるならと甘く見てましたがダメでした
初期不良or色々やってるうちに壊した可能性も微レ存なのですが、動作確認できそうな
15kHz出力な基板やゲーム機は持ってないうえ相談するにしてもサポートは中国なので諦めました…

●RGBそれぞれに150Ωの抵抗は入れてみてはどうか 「デジタルRGB 抵抗」てググってみて

●ありがとうございます。直接接続では手持ちに150Ωが無く代用で200ΩをRGBラインに入れてたので
先程150Ωを作って改めてテストしてみましたが、結論を言いますとあまり変わりませんでした

●PC-6001mkIISRのデジタル8ピンを直接入力
〇中華コンバータのRGV+HV(分離同期)コネクタ接続ではNo Signal
もしくは一瞬崩れた画面が表示されてまたNo Signalの繰り返しで表示不可でした
〇中華コンバータRGB+S(複合同期)コネクタに接続して640*480で表示
何とか読める程度に映る分だけ分離同期よりも多少はマシですが
全体的に暗く赤が出てない感じは同じで、常に激しく上下にぶれてます
ttp://i.imgur.com/0Fhzpjv.jpg
ttp://i.imgur.com/VbNIYuF.jpg
〇自作PC(corei5-750)のBIOS画面(VGA)入力
正常表示のBIOS画面
ttp://i.imgur.com/qfu9P2H.jpg
〇くD-sub15ピンコネクタに接続して640*480で表示
画面揺れはしませんが全体的に暗く赤が出てなくて、下に上部の文字列がダブって表示される
ttp://i.imgur.com/abCe6zt.jpg
どうも15kHz前後のレンジを認識すると言っても、厳密に識別してくれる性能は無さそうな気がします
また、自作PCのVGA入力→VGA表示でも全体的に暗くて赤が出てない感じは一緒でしたので
赤が出てないのは色々やってるうちに自分が中華コンバータのどこかを壊した可能性も否定できない気がしてきました…
この中華コンバータは諦めて別の方法考えるとします

●海外のサイトを検索したらatari stとかc-128でGBS-8220を使うのがヒットしたけど、
なぜかH-sync V-syncをわざわざC-syncに変換して使っている。 このコンバーターなんか変なのかも?
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アマゾンレビュー対象商品:XT-XINTE「GBS8200」 (エレクトロニクス)
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●アーケードゲームでは、ソフトを替えるたびに再設定が必要。
家庭用ゲーム機(RGB 出力があるもの)はアップスキャン可能。
ただしねソフトによって、ノイズが信号に乗るため安定した画像が得られにくい。同期信号のフィルターが必要。
pc-8801 9801 は不可。うまく写映らない。MSX 、FM-77、X1 ついては持っていないためわかりません
x68000は 31KHZ は上下が切れる。15kHZは同期信号でないと映らないので、別に回路の作成が必要。
ソフトによっては上下左右が切れる。
15kHZの時と31kHzの自動切替が効かない。(手動操作) 
------------------------------------------------------
以上、掲示板とレビューの書き込みからGBS-8200関連を抜粋。

何だか怪しい雲行きになってきました!!

しかし一瞬で消えてしまうとは言え全く映ってない訳では無く惜しい感じなので、まだ諦めきれません。
そう、諦めたらそこで試合終了なのです。



●製品「GBS-8220」の仕様を理解しよう(遅すぎっ!)

ここで初心に戻って仕様を確認してみます。
ノーブランド品が、OEMなのか検品で蹴られた横流し品なのか分かりませんが別の製品仕様で検索。
「GBS-8200 Ver.4」では5~12Vが使えるので、以下は恐らく旧バージョン(Ver.1~3)の仕様と思われます。
-----------------------------------------------
仕様:
 入力電源: DC 5V ±0.5V (2A) P7 or P9
入力信号:
 CGA / EGA: 14.5kHz ~ 16.5kHz / 23.5 ~ 25.5kHz / 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P3 or P11 or P10
 RGBHV: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
 VGA: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
 Ypbpr: 480p, 576p, 720p, 1080p (Auto scan) P2
 Ycbcr: 480i, 576i, 720i, 1080i (Auto scan) P2
出力信号:
 VGA: 640 * 480, 800 * 600, 1024 * 768, 1360 * 768 P4 and P13
ユーザーコントロール:
 入力スイッチ、画像のズーム、入力ズーム、画像位置、
 出力解像度、R / G / Bゲイン調整。メニューキーR / G / B VR
カラー:グリーン
メインアイテムのサイズ: 11.8 * 10.8 * 1.4 cm / 4.65 * 4.25 * 0.55in
パッケージの重量: 87g / 3.06oz
パッケージサイズ: 15.5 * 12.5 * 3.0cm / 6.10 * 4.92 * 1.18in
パッケージの重量: 116g / 4.09oz
-----------------------------------------------

表示テストをして、徐々にこの製品の仕様が見えてきた気がします。(気分だけ)
--------------------------
RGBHV: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
--------------------------
とあるので、RGBHVつまり分離同期では30.5~32.5kHzまでしか正常表示されないと言う事じゃなかろうか。

その法則でみると
--------------------------
VGA: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan)
--------------------------
つまりVGA入力もRGBHVと全く同じ配線の為、15kHzでは使えません。

-----------------------
Ypbpr: 480p, 576p, 720p, 1080p (Auto scan) P2
Ycbcr: 480i, 576i, 720i, 1080i (Auto scan) P2
-----------------------
コンポーネントは自分にはどうやって入力するか分からないのでスルー。

本命は当然以下の入力方法ですが
-----------------------
CGA / EGA: 14.5kHz ~ 16.5kHz / 23.5 ~ 25.5kHz
/ 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P3 or P11 or P10
-----------------------
このP10とかP11は接続端子の名称です。
P2:コンポーネント
P3:5ピン「R・G・B・GND・S」コネクタ
P10:3列15ピンのVGA端子、
P11:8ピン「GND・GND・VS・HS・S・B・G・R」コネクタ
となっています。
一見、P11とP10があるので分離同期が使えそうなイメージですが表示されないんですよねぇ。
パターンを見てみると”S”と”HS”が基盤裏で繋がっている様で、ここに複合同期を入れる必要があるもよう?



● 「X1 + GBS-8220」が正常に表示されない原因を探る

今回の問題は、素人判断で同期信号にあると思っていますが
そもそも、このアプコン自体がコネクターの向きが逆だったり、かなり信用ならない。
プリント基板の印刷を信用して良いのか?とかまで疑いだしたらキリがないですが...

まずは同期信号の線だけフリーにして実験してみましょう。
取り合えず、以前使ったノイズ取り用のテスト基盤をかませてみます。

関連過去記事:~X1CをLEDレグザに表示-その3

おぉ?同期が結構合ったような感じ?これは行けるかも!


このまま放置しても「NO SIGNAL」には”ならず”表示され続けます。

先ほどの仕様考察で
--------------------------
RGBHV: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
--------------------------
とあったので、RGBHVつまり分離同期では30.5~32.5kHzまで表示される可能性。
なのでUSBキャプチャーの時の事を思い出して、31kHz無理やりプログラム改で最初の525LINEの所だけ実行して放置してみます。


さっきよりもさらに安定した感じでしょうか?



しかし、まだまだ流れが速く止まりません。

専門的な知識も機械も無い自分には実験基盤だけが頼りです。
配置部品は一旦初期化して、何も無い状態からスタート。
何とかならないかなぁ~っと、コンデンサやダイオードを同期信号と何かって感じで試しているとピタッっと画面が止まった!!



これはどの線だ!?っと見てみると、V-SYNCからH-SYNCに向けてダイオードを入れた時に
31kHZ無理やり525LINE+RGBHVでブレずに表示されたっ!!
なんでこんな無理やり複合同期で映るのかは自分には分かりません。


でも色がピンクなんですよねぇ。
抵抗で調整して白っぽくなるけど、全く意味はない...
上のチラつく動画も白っぽく見えるので、この調整で撮ってた可能性がありますね。
 

しかし、映像がブレないって事は同期信号はあってるはず。
あとは色を何とかすれば、このアプコンはそこそこ使えるのかもしれないので、さらに検証してみましょう。


つづく



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レトロゲーマーへの道~X1をHDMIで表示する-その2

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前回のつづき

なかなか一筋縄では行かないアプコンGBS-8220[GBS-8200 Ver4.0]ですが、折角映ってるので、次も試してみましょう。
このままHDMI変換でLEDレグザに表示されるか?のテストです。

信号が濃いのか、4:3の範囲がクッキリ見えてしまっています。
それでもさきほどの表示と変わらず映し出されています。

 
X1C実機 > 簡易アナログ変換 > 実験基盤 > GBS-8220(RGBHVモード) > VGA to HDMI(500円の)> LEDレグザ(RE1のHDMI入力)
ついにX1CでHDMI表示キター!!
色は紫がかって変ですがブレはありません。
「これはひょっとすると、USBキャプチャーの時みたいにHuBASICスタートのゲームが走るかもしれねぇ!!」

ピンボールは流石にショボイ動きが少ないので、ゼノン!君にきめたっ!!



おぉー、ロード中も安定してる!

そしてロード終了。しかし、やっぱり色は正常ではありませんね...
スタートしてみると妙に白が多い?ってここ、緑が表示されてなきゃいけない所です。
緑が出てないのか、緑を白と勘違いしてる感じでしょうか?



何か断線のしてるのかな?とも思いましたが、抵抗を回すと一応明るさは変わるので配線は問題なさそう?

明らかにアプコンの内部処理がオカシイと踏んで、スイッチで色々操作していると
RGBSモードに切り替えた途端、色が完璧に映し出されました。

「うぉ~!!」

つまり、「31kHZ無理やり525LINE+RGBSモード」で、綺麗にHDMI表示されている事になります。
 
(肝心のスタートした画面の写真も動画もなかったorz)

少し動かしてみて、緑部分の縞々はキツ目ですが表示自体は良好。赤文字がクッキリなのが良い。
普通はS端子でも若干ボヤけるんですよね。赤色文字が。


これは一気に可能性が出てきました。
525LINE設定にすれば映る事がわかりましたが、HuBASICを読んで31KHz無理やり525LINEプログラムをロード実行した上で
HuBASICスタートのゲームしか遊べないんじゃキャプチャーと同じで話になりません。

そこで普通のゲームを起動するとどうなるか、X1Cを再起動して毎度おなじみのバルダーダッシュをロードしてみると
表示はされてますがRGBSでは入力時の信号だけで止まってしまいます。
 
X1C実機 > 簡易アナログ変換 > 実験基盤 > GBS-8220(RGBSモード) > VGA to HDMI(500円の)> LEDレグザ(RE1のHDMI入力)

31kHzディスプレイでも試してみます。

X1C実機 > 簡易アナログ変換 > 実験基盤 > GBS-8220(RGBSモード) > 31kHzモニター(LCM-T174A/S)
ん~、やはり31kHz無理やりプログラムを走らせないと表示されない模様?

なので、一旦「RGBSモード」での表示は置いといて、先に「RGBHVモード」で色が正常に出ないのを元に戻せないか試みます。



●「X1C + GBS-8200Ver4.0」RGBHVモードでの正常表示を試みる

まずはテスト基盤の仕様ですが、過去の成功例全部乗せバージョンで
V-SYNCとGND間にコンデンサを付けて、さらにH-SYNCとV-SYNC間にもコンデンサを付け
V-SYNCからH-SYNCへダイオードを付けます。
この状態からアプコンメニュー操作で解像度を変更すると、ピンクではありますがIPL画面も表示される事を確認。
  
初めてフリーソフトで回路図っぽい物を書きました。へたっぴですが、何となく分かって頂ければOK。
表示はアプコンのRGBHVモードで8ピン端子を使用。
RGBは150Ωを入れた0.75Vp-p、同期信号はV-SYNCはそのままV-SYNC、H-SYNCは「H-SYNC+V-SYNC 」が入っている事になります。

過去の症例と検索した情報により、微妙に何かが見えてきたのは分かるのですが素人が故にそれが何なのか分かりません。
この辺りの同期信号を煮詰めて行けば、普通に映りそうな気がするんですけど...
RGBSモードも簡易複合同期信号の抵抗を調整する事で映るようになるのかな?と素人的に思ったりもしています。

このままゲームを走らせてみました。




今一番安定している画面。RGBHVでもピンク色なら何とか動いてる風ですね。
スタート時に乱れがあるので、まだまだ完璧では無さそうです。

「仕方ない、取りあえずテスト基盤に可変抵抗でも付けて、色々テストしてみるかぁ~」
とにかく知識も経験もない自分は色々やってみるしかない訳で、取りあえずプルダウンの可変抵抗と分圧の可変抵抗を付けてみようと言う発想。
問題はH-SYNCだけで良いのか、V-SYNCもなのか、RGBにも要るのか...

と、ここまでは机上の空論だったので「明日の買い出し前に、少しジャンク抵抗入れて試してみよっと」とテスト基盤を持ち出し、
コンデンサ2個とダイオード1個の実験基板に、同期信号分圧の為H-SYNC、V-SYNCと順番に可変抵抗をぶち込んでみるも全く反応なし...
バルダーダッシュを走らせつつ色のテストをしてみるも、やはりグリーンが正常に出ずグリーンを上げると白に表示されます。
試しにブルーとレッドをGNDに落として0Vにしても、やっぱり白なのです。
分かりやすく写真を撮ると

  
R ・ G ・ B って、いったい...w
これって回路自体が悪いのか、プログラム的に出力を間違えてるって事でしょうか?
コネクターを逆刺ししていた中華製ならありえる....

意気消沈して何気に手で押さえてただけの可変抵抗を外したのですが何故か画面がブレない...
RGBHVモードの設定と簡易アナログRGB接続+コンデンサ+ダイオードの状態ですが
可変抵抗を噛ます為にV-SYNCの配線は(ICの下駄で飛ばすから)切って接続されていません。なのにブレない。


「要するにこの基盤、RGBHVの設定があるのにV-SYNC端子は見てねぇのかよっ!」

もう一つ気が付いたのは、バルダーダッシュでフラッシュする時
RGBSでは同期を見失いますが、RGBHVでは緑にフラッシュするようです。
緑と白が何かで逆になってたら良かったのにと素人の自分は思いました。
これ、装置があればファームウェア?の書き換えが可能だとか言うのを海外掲示板で見た記憶があるので
熟練者の方なら緑と白の処理を入れ替えて、正常に使えるように改善出来る品かもしれませんね。

要するに、どう足掻いてもこの基盤をイジらない限りRGBHVは正常に表示されない訳で
現在の自分の頭脳では無理と判断。

何か別の手は無いかと検索しまくっていると、
海外の方がコンポーネントに接続して正常表示されている動画が上がっていました。

「よ~し、こうなったら自分も”なんちゃって”コンポーネントにチャレンジだぁ!!」



●「X1C + GBS-8200Ver4.0」コンポーネント表示に挑戦!

まずはコンポーネントとは何か調べていて以下の文を見つけました。
---------------------------------------
■「Y/Cb/Cr方式」はRGBの方式違い。
 Yは輝度信号(モノクロ映像)、Cbは青の色差信号、Crが赤の色差信号。
 YUVやYPbPrもほぼ同じ考え。
---------------------------------------
あれ、輝度信号がモノクロ....?と青と赤
これって、RGBHVの時に緑が白に見えたのと何か関係ありそう?

しかし、実際の接続例が無いと素人の自分には分かりませんので、さらに検索。

GBS-8200、GBS-8220は日本国内より海外での情報が多い様なので、グーグル翻訳にまかせて検索してみると
「海外のレトロPC”Atari ST”を映したいが正常に表示されない。」と言う感じのものが結構引っかかります。
RGBを変換して繋いだり抵抗を噛ませたりと、かなり試行錯誤されている感じ。
海外の掲示板に辿り付きました。「ATARI板」と言った所でしょうか?
(google翻訳を使ってのリンク)
ttps://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.atari-forum.com/viewtopic.php%3Ft%3D17153%26start%3D50&prev=search

要は、緑と同期信号を混ぜて輝度信号とすれば良い感じでしょうか?
あまり理解していませんが、取りあえず作ってみました。
海外掲示板の図を参考に、可変抵抗で調整出来るようにした感じです。
実験基盤も少し使いやすい様に、RGBS端子を作って付けたり、抵抗を噛まし易い様に下駄を付け替えたりパワーアップしています。

 
やっぱりデフォルトはピンクなのですが、RGBHVと違って、微かに緑が出ている感じ?

   
ピンク色を飛ばす為に輝度をギリギリまで上げましたが、若干ピンクがかっているのと
金庫(一番右の写真、ドア右の四角)の緑が白飛びしてしまっています。ドアの緑が辛うじて分かるぐらい...

色々調整してみましたが、そもそも無理やりコンポーネントな為に映像自体があまり綺麗でないのと
輝度を上げると緑が薄くなってしまうので、白部分のピンクっぽさが残るか、緑が白く飛んでしまうかの2択しか無く...
緑を増幅すれば良いのかな?とも思いましたが、もともと輝度と緑が分かれている訳ではないのでその方法も分からず。
色々頑張ってみましたがコンポーネントモードでの表示は、これが自分の限界でした。

ぬぅ~。こうなるとRGBSモードで何とかするしか無いのかなぁ...



つづく



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